内容説明
凶暴な盗賊が一膳飯屋に立てこもり、幼子を人質にとった。手を出せぬ同心たちを尻目に、涼しい顔で歩み寄り、あえて盗賊を挑発……電光石火の早業で子どもを救った男――新しく火盗改に配属された、同心・佐治剣之介である。この剣之介、まるで町の不良のような態度で、まことに無礼で不遜。それもそのはず、金貸しの道楽息子として鉄火場で暴れていたところを、火盗改長官・長谷川平蔵に引き抜かれたという、なんとも異色の経歴をもつ同心であった。だが、この型破りで常識知らずの男には『最強の同心』とも言える資質が秘められていた……。武家の礼やしきたりをくつがえす、破天荒な痛快捕物帳!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
74
最強同心 剣之介「火盗改ぶっとび事件帳」1巻。火盗改長官長谷川平蔵に引き抜かれた同心佐治剣之介、面白いですね上役や先輩後輩ものともせず、常識にとらわれず怖いもの知らずで悪人をお縄にする。痛快で面白いです。2021/10/02
はつばあば
45
男は顔じゃないよ!とは思うがやっぱり渋いイケメンがいい。先程迄読んでいた「同心・亀無剣之介」と同じ名前の剣之介。長谷川平蔵に引き抜かれるくらいだから余程の人物なのだろう。楽しかったです!。杓子ばった奉行所の・・ようするに頭の固い公務員のおっさん連中の中に皇室のお方を放り込むようなもの。あっけにとられて振り回されて・・なんてね(^^♪。でもね気配りは凄いものですよ。粋な火盗改め、5冊程あるのかな。楽しませて頂こう(^^♪。2022/09/17
のんぶぅ
2
鬼平が惚れた若造の、街中で嫌われ怖がられている悪との絡み合いで、無頓着・無鉄砲・怖いもの知らず、かなりずぼらでおっちょこちょい、あらんかぎりの気質を持ち合わせているのか。目付役の筆頭同心に互していても気配りは忘れずに対処する、中々ですね。久しぶりに面白い作品に出会えたうれしさに浸ってます。2018/12/14
Kentarou Takeuchi
0
面白かった。テンポ良くて読みやすい。主人公も魅力的。ただ剣戟描写はやや物足りない。裏付けのない主人公が無双し過ぎだわ。でもちょっと息抜きに読むのにちょうど良い。鳴海作品が読めない時はこの作者の作品読もう。2020/12/02
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