内容説明
黄泉返りし戦姫サーシャがティグルの前に立ちはだかる ティグルとリムはアスヴァールの王女ギネヴィアに助力し、三百年前から蘇った始祖アルトリウスと戦うことを決意する。そしてついにギネヴィア派と偽アルトリウス派の決戦の火蓋が切られた。 会戦でティグルたちの前に立ちはだかる敵将は、かつてのジスタートの戦姫、サーシャと呼ばれていた女性。 「僕は死んで、蘇った」神器を持つサーシャの圧倒的な剣技と体術に苦戦を強いられるティグルたち。彼らの苦境を救ったのは、あまりにも意外な人物だった。 「空間を渡るエザンディスの力か」円卓の騎士サーシャの言葉と共に、戦いは更なる次元に突入する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
ギネヴィアに協力して蘇りし初代国王アルトリウスの軍勢と戦うことを決意したティグルとリム。そんな彼らの前に死んだはずのかつてのジスタートの戦姫サーシャが立ちはだかる第二弾。盤石でないギネヴィア陣営の中で竜殺しということで期待されるティグル。対峙するサーシャが強烈で、ちょっと相手が悪いなとも感じましたけど、相手陣営も別の目的もあるようで一枚岩ではなく、状況次第では今の構図が大きく変わるんでしょうかね。着実に成長してゆくティグルやリムと覚悟を決めたサーシャとの対決がどういう形での決着になるかも気になるところ。 2020/02/21
しぇん
21
魔弾の王のifの物語の二巻。妖精との話が主軸になっていく感じですかね。人知を超えた戦いが多めでした。あと、敵の目的が魔物の討伐とまっとうなものなので、どんな展開にもっていくのか興味深いです。2020/02/23
真白優樹
13
ティグルとリムの率いる軍隊がアルトリウスに苦戦を強いられる中、意外なあの人物が救援に駆け付ける今巻。―――激化する戦いの中深まる絆は、この難局を変える力となるか。 強大な力を手に入れようと敵がその上を往き、人智を越えた力が飛び交う戦いが更に激しさを増す今巻。戦いの不条理さ、交わらぬ思いが作り出す悲劇が交じり合う戦争の無残さをこれでもかと突き付けてくる、重い後味が心に残る巻である。戦いは容赦なく続き、雌雄を決すべき時が静かに迫る。果たして、ティグル達は決戦を生き延びれるのだろうか。 次巻も須らく期待である。2020/02/25
彼方
10
ギネヴィア派と偽アルトリウス派に別れ内乱状態のアスヴァール。円卓の騎士となったかつての戦姫・サーシャに苦戦するティグルとリムの苦境を救ったのはあまりにも意外な人物であった…第2巻。割と円卓の騎士らの個人個人の目的が見えはじめて状況が整理されてきましたけれど、戦争状態は変わらないんですよね…結局は侵略の立場、そして健康になって嬉しいとはいえ元領地や親友に不義理に動くサーシャともやもやが残る…そのカバーか暴走したギネヴィア軍の仕打ちやモードレッドの村人への八つ当たりも中々悲惨で、少ししんどさを感じる回でした。2020/02/22
みどり
8
同時発売だったりすると、混乱をするところもあるけど、読み始めてしまえばどちらの楽しめる。 瀬尾つかささんの世界観は、川口士さんと相性がいいと思うので、きっちり終わりまでやってほしいものだ。2020/02/29