恋とポテトと夏休み Eバーガー1

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恋とポテトと夏休み Eバーガー1

  • ISBN:9784065191156

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内容説明

第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。

憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・
第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。


「ちゃんと言えるよな?」
 すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服姿だ。
 そしてその格好はそのまま、今の私の格好でもある。
 どこからどう見ても、カウンターの中にいる私は今、このお店の店員以外の何ものでもない。
 補充用に持ってきたペーパーナプキンの束で、源くんは今にもどついてきそうな形相だし……。
 私は思いっ切り深呼吸をし、教えてもらったばかりの挨拶を口にする。
「――いいいいらっしゃい、ませ、おはようございますっ!」本文より。

中学時代に観た演劇部の舞台に感動し、私立の新宿幕張高校を志望していたものの受験に失敗した高校一年生の優芽。進学した新千葉高校に演劇部はなく、やる気が出ないまま味気ない毎日を送っていた。
 終業式の日、なんとなく立ち寄った千葉駅で憧れていた新宿幕張の演劇部のステージに立っていた先輩・隼人を見かける。声をかけることもできずあとをつけると、隼人は京成千葉中央駅前のEバーガーの裏口へ。どうしたものかと裏口の前にいたところ、制服姿の店長が出てきて「何か用?」と訊かれ、答えに詰まっていたら「もしかしてバイトの面接?」と訊かれて頷いてしまう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keith

22
高校生活を楽しめていない引っ込み思案の女子高生が、バイト先のハンバーガーショップでいろんな仲間に囲まれながら自分を変えていく。軽く読めます。高校時代、近所の土建屋で土木作業のバイトの経験しかない自分としては羨ましく眩しい話。2020/07/18

はじめさん

22
演劇部のある第一志望の高校に落ち、入った高校には演劇部がない女子高生。門限7時の厳しい母、ぼっち気味のつまらない学校…いまは大学生たなった憧れの演劇部青年を街で見かけ、尾行した先はファストフード店。なし崩しにアルバイト面接を受け採用され、母に内緒で夏休みの社会勉強。学生、フリーター、主婦、様々な立場の仲間たちとの日々。かつてときめいた青年にドキドキするが、バイト先輩である同じ高校の同級生男子はけっこう塩対応。ポテトにでも振ってろ。/ 連弾で3作目ぐらいまで出るみたい。昼の戦場と化したマックはワシでは働けん2020/07/01

美葉

21
王道の青春ストーリーという感じ。すらすら読める。先の展開はだいたいよめてしまったけれど、そこそこ面白かった。1巻完結かと思いきや、違うのね。続きが気になる終わり方。次巻読もうか迷う。2021/01/24

Yutaka Matsuzawa

13
躾の厳しい家の子がバーガーショップでバイトをするお話。アルバイトは社会と繋がる接点。仕事への責任や大人との接し方、年齢の近い仲間や様々な立場の人との交流など、学びや自身の成長に大きく繋がる。このお話もそこら辺を軸にオモシロおかしく描いている。私もはじめてバイトをした時のドキドキ感と誇らしさを思い出した。舞台が千葉駅周辺なのも個人的に楽しく、幕張、作草部、都賀、四街道など知っている地名がビシバシ、千葉中央の映画館やポートタワー、千葉城も出てきてニンマリ。楽しいYAを教えてくれた鎌ヶ谷市図書館の方に感謝です。2021/08/09

ごまち。@浮上中

12
絵のタッチが好み2022/12/07

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