内容説明
大人気シリーズ「味見方同心」が帰ってきた! 同心の兄・波之進の後を継いで味見方となった弟・月浦魚之進は南町奉行から密命を受ける。将軍暗殺計画の気配があり、毒見役の鬼役とは別に、城内に忍び寄る悪事を阻止してほしいというのだ。気弱な魚之進にそんな大役が務まるのか? 兄の後家・お静への思いが募るなか、魚之進は美味で怪しい江戸の食べ物を追う!
【南町奉行所・味見方とは?】
江戸市中の食べ物の動向を探る特別役職。水戸藩が南町奉行所に働きかけてつくらせた。同心の月浦魚之進のみが味見方を拝命する過酷な一人役。横行する悪質な抜け荷の現状把握がもともとの目的だったが、捜索の間に様々な食にまつわる事件が発生する。初代味見方の月浦波之進は何者かにより暗殺、それを弟の魚之進が引き継いだ。兄弟の努力と活躍によって悪事は暴かれ、魚之進は兄・波之進の仇を討った。
本巻『潜入!味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳』までの顛末は、「隠密 味見方同心」全9巻をお読みください。面白さと美味しさが倍増します!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
106
味見方同心10作目「潜入 味見方同心」(第二期)1作目 2020.03発行。字の大きさは…中。 ぬるぬる膳、ひげ抜きどじょう、婆子丼、歯型豆腐の4話。 南町奉行所の味見方同心・月浦魚之進が、食に係わる事件を解決して行きます。 4話とも、奇抜でユニークな料理です。その料理に係わって殺しが行われて、魚之進が味見方として探索に出向き、見事解決します。 ぬるぬる膳は、箸でつかめない具材を男女で笑いながら食べて仲良くなるという発想。 ひげ抜きどじょうは、どじょうが神様なので髭を斬ると神様でなくなるという発想。→2020/10/11
ぶち
97
きゃぁ、好きなシリーズが帰ってきました! 前シリーズの最後で魚之進がプロポーズした兄嫁の返事が、この巻で明らかに...でも、またなんと微妙な....ウーム。そして、頻繁に登場し、魚之進に接近するようになった、蛙に似た顔のおのぶ。表紙の絵を見るかぎり、愛嬌のある顔で私は好きなのですが....どうなることやら...魚之進の新たなお役目である将軍様の毒見役についても、次巻以降の展開がたいへんに気になります。 いずれにしましても、魚之進のさらなる活躍と美味しい料理の登場に、期待大です。2020/03/29
kei302
45
大きめの文字で読みやすい。魚之進のキャラもいい。 ぬるぬる膳/ひげ抜きどじょう/婆子丼/歯型豆腐。各章のタイトルからして笑える。将軍暗殺を阻止せよ。「味見方同心」第2シーズン開幕。隠密行動 今回してない。お静さんとおのぶ。魚之進に春が...。表紙イラストは魚之進とおのぶ。 2020/04/08
kagetrasama-aoi(葵・橘)
38
「潜入味見方同心」第一巻。「隠密味見方同心シリーズ」の第二シリーズの開幕です。前シリーズは兄の事件の解決と兄嫁のお静への淡い恋心が二本の柱になっていました。今シリーズはどうなるのか…と期待大です。相変わらずの意表をついた料理が楽しかったです、まあ、 “歯型豆腐” だけはちょっと…って感じでしたが(苦笑)。京都に絵師の修業に行くと言うことで退場した “おのぶ” が再登場。どんな役割になるのか楽しみです。2023/03/12
ベルるるる
31
前シリーズのラストで魚之進はきっとお静さんへの願いが叶ったんだろうと思っていたら、フラれてた。 目がこれでもかって離れててカエルに似ているおのぶさん、絵がすごく上手で頭の回転が速くて柔術と薙刀の免許皆伝。 こういう天真爛漫なお嫁さんが魚之進には合うような気がするけど、そうは言っても本人はお静さんが好きだし・・・。 おまけにラストでお静さんが月浦家に避難で戻って来たし、これからどうなるんだろうな。 続きがとっても楽しみ。2020/06/19