内容説明
氷帝獣を解放して謎の黒い精霊を倒したフェイ。夏休みに入り、ゲイソンたちがキャルビスト村へ遊びに来ることに。どこか様子がおかしいメリアを気にしつつも、楽しい時間を過ごす一行。しかし、そこに、黒い精霊が再び姿を見せる!ボネット家の方へと向かう精霊を止めるべく、立ちはだかるフェイ。なぜ、自分を捨てたボネット家を助けようとしているのか。自問自答しながらも、フェイは残りの五帝獣を解放する――!大人気魔術ファンタジー、衝撃の第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラノベの王女様
9
「五帝獣、解放」って帯にあって、口絵でフェイとラナと五帝獣がワイワイ食事してるけど、本編だと三〇四ページ(進行度九六%)になってようやく初顕現よ!『君の名は。』で残り五分切ってから瀧と三葉の初入れ替わりが起こるくらい遅い!商業ではありえない酷さ。申し訳ないけど四巻で切らせてもらうわ。これまであたしと同年代ってことで贔屓してたけど限界。戸津先生は、Tehuや椎木里佳同様に「中高生でここまでできるなんて凄い!」って話題性だけでプロになれたことを自覚しなさい!五帝獣の著者が大人だったら誰も見向きもしないわよっ!2016/10/24
真白優樹
6
夏休みに入り友人達が遊びに来る中、自らを捨てた家が黒い精霊の襲撃を受ける今巻。―――憎む者の突然の消滅。そして大切な少女に支えられ、少年は本当の力を解き放つ。憎んでいた筈なのに、嫌っていた筈なのに。だけど心のどこかではまた戻りたいと願っていた。何度目かになると思うが、やはりフェイは復讐なんて似合わない子である。捨てきれなかった優しさ、あり得たかもしれない和解。だが全ては炎に消え、それでもフェイは前を向きその彼の周りに再び集う最強の精霊達。が、魔王が蒔いた謎の種は未だ芽吹かず果たしてどんな花を咲かすのか。2016/10/31