講談社文庫<br> レイトショー(下)

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講談社文庫
レイトショー(下)

  • 著者名:マイクル・コナリー【著】/古沢嘉通【訳】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 講談社(2020/02発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065186602

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内容説明

レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。
そんなある夜、受け持ち地域で、三件の事件が起こり、レネイたちは、処理に追われる。
 一件は、自宅に空き巣が入り、財布が盗まれ、クレジットカードが不正使用されたというひとり暮らしの老婦人の対応。
 二件目は、暴行事件。女性がひどい暴行を受けた状態で駐車場に放置されていたのが見つかり、レネイたちが運ばれたERに赴いたところ、被害者ラモナ・ラモネ(女装男性)は、「さかさまの家」という謎の言葉を残して、昏睡状態に陥る。
 病院にいたレネイたちに、三件目の緊急連絡が入る。ハリウッドのクラブ「ダンサーズ」で、発砲事件が起こり、四人が即死、ひとりがレネイたちのいる病院に緊急搬送されているところだという。レネイは、緊急搬送されている被害者を病院に残って担当し、ジェンキンズは、現場の応援に来いとのことだった。
 病院に運ばれた被害者の女性シンシア・ハデルは、到着時死亡で助からなかった。彼女は、クラブのウェイトレスで、発砲事件に巻き込まれたのだった。
 クラブのブースに座っていた四人組のうちひとりが、他の三人を撃ち殺し、逃げる途中で、立ちはだかった用心棒を撃ち、その巻き添えでシンシアも撃たれてしまったのだった。逃げた犯人の行方は杳として知れなかった。
 シンシアの死亡を確認し、クラブの事件現場に向かったレネイは、捜査の指揮を取っているのが、かつての上司オリヴァス率いるチームであることを知る。パートナーだったチャステインもいた。オリヴァスは、シンシアの情報を受け取ると、レネイに事件現場から立ち去るよう強く命じた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

169
またもやコナリーは現代アメリカの警察小説のトップランナーに恥じぬ仕事をした。出すたびにベストセラーランキングに躍り出て、そして傑作を書き続けるという高いハードルを越えて見せた。それもレネイ・バラードという魅力的なヒロインを引っ提げて。いやはやコナリーの筆は衰えるどころか魅力ある女性刑事を主人公に添えることで今まで男臭い刑事の物語に涼風を与えることに見事に成功した。新シリーズキャラクターを迎える不安は最後のページを閉じる時には次作への大いなる期待に変わっていた。まだコナリーを読む喜びはしばらく続きそうだ。2020/08/18

KAZOO

123
この作家の本が結構たまってしまったので、読み始めました。この「レイトショー」は今までの主人公たちにさらに加わってきた女性刑事です。題名は夜間勤務の別称で、上司とぶつかってこの担当になったということです。ちょうど勤務時間中にナイトクラブの銃撃事件にぶつかってその事件での対応と従来の傷害事件の二つの事件にかかわっていきます。傷害事件での犯人に拉致されたり、銃撃事件での調査過程でロス警察の内部犯行的な部分が出てきたりといいことでかなり楽しめました。いつも暇なときは犬と一緒に海で過ごしているかわった主人公です。2022/08/17

ケイ

121
うーん、バラードに魅力を感じられないなあ。サスペンスミステリとしては楽しいが、彼女でシリーズになっちゃうのか。ボッシュでいこうよ。辛口レビューになってしまうのは、同性に対しては厳しめになってしまうからだと思う。一人前の刑事となるなら、女を利用するという時点でひいてしまう。彼女がうまく成長していってくれることを期待するしかない。2020/07/15

のぶ

98
下巻に入ってもバラードの活躍は続く。ある夜、三件の事件が起こり、レネイたちは、処理に追われる。一件は、自宅に空き巣が入り財布が盗まれ、クレジットカードが不正使用されたというひとり暮らしの老婦人の対応。二件目は、女性への暴行事件。三件目はハリウッドのクラブでの発砲事件。超多忙な中でバラードは事件を次々と片付けていく。全体を読み通して、ミステリーとしての面白さよりも、「レイトショー」と呼ばれる捜査班のメンバーのユニークさが際立った話で、シリーズは変われども、コナリーらしさがよく出ていた作品だった。2020/04/12

82
休む間も無いスピード感。やっぱりコナリー作品は面白い。真っ直ぐなバラードに好感◎2020/07/25

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