講談社文庫<br> レイトショー(上)

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講談社文庫
レイトショー(上)

  • ISBN:9784065169513

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内容説明

主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアとコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・アニマルにしているなど、従来のコナリー作品には登場してこなかったキャラクター。ただし、警察官としての有能さと使命感は、ボッシュ刑事と共通している。
 レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

150
待ちわびたコナリーの新作で高まった期待と、新シリーズの幕開けへの不安が入り混じった中での開巻となり、最初はいつもと異なる登場人物たちに戸惑い、なかなか物語に入り込めなかったが、物語の中盤に次々に起こる事件からの疾走感はコナリーならではのリーダビリティーをもたらしてくれた。そこからはもうレネイの逆境にも挫けない女性刑事の肖像が立ち上り、いつの間にか彼女を応援する自分がいた。深夜勤担当“レイトショー”の刑事レネイ・バラードのタフさは読んでて気持ちよかった。ボッシュ同様部下に持つと苦労させられる刑事ではあるが。2020/08/17

ケイ

131
下巻にはボッシュはチラリとでも出てくれるのかしら。テレビドラマの件で引用されるだけじゃさみしいな。さて、新しいシリーズはヒロインもの。女性警官。やっぱり不遇。そしてやっぱり捜査で無理をやって読者を心配させる。舞台にサンタモニカが出てくるのが嬉しい。数年前の海辺に気持ちは連れていかれたまま読んでる。2020/07/15

のぶ

98
コナリーの新シリーズの登場を歓迎したい。まだ上巻を読む限りだが、本作の主人公は30代で独身の女性刑事、レネイ・バラード。ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で、殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、上司からセクハラを受け、ハリウッド分署深夜勤担当刑事に着任した経緯があった。上巻ではそこで殺人事件の捜査を担当することになる。他のシリーズ同様に舞台がロスのハリウッド周辺なのが気に入った。バラードのキャラも若くて好感が持てる。下巻で事件はどんな展開になるのか?感想は下巻で。2020/04/11

goro@80.7

79
コナリーの新シリーズなるだろう女性刑事レイネ・バラードの第1弾。捜査班を外され深夜勤務(レイトショー)に回されてるバラードは今までにないキャラクターだけどボッシュなみに猛進するタイプだな。カード盗難、暴行事件そしてクラブで起こった銃撃事件。読み進めていくうちにページを捲る手は止まらず、このまま下巻へ突入です。2022/05/11

79
ようやく読めたコナリーの新シリーズ。次々に起こる事件を全て追いかけるけど、周囲とは深く交わらず、息抜きはボードと犬という孤高っぷりがカッコいい。コレは期待できそう2020/07/24

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