内容説明
三国志よりさかのぼること二百年。王莽の圧政に倦んだ人々は、新たな「天子」を求めていた。貧家に生まれ、一生土を耕して暮らしていくと思われていた呉漢は、食客の犯した罪により、生まれ故郷をあとにすることになる。劉秀の軍に合流した呉漢は、たちまち武将として頭角をあらわし、十四年にもわたる戦いに身を投じることになる。光武帝劉秀が最も信頼し、最も愛した武将の生涯を、鮮烈に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
宮城谷さんの光武帝の臣下で信頼された呉漢という人物の生涯を書かれたもの。たぶん「草原の風」で光武帝の生涯を描かれてその人物の周りにいたこの武将を調べて書かれたのでしょう。農家の次男であったこの呉漢はひたすら真面目に文句も言わずによく考えて働きその後、亭長という役などについて劉秀(のちの光武帝)の配下に入っていきます。人物がかなり多く出てきますが楽しめます。2021/01/28
Tomoichi
32
呉漢というのが人名と思わず勘違いして購入(笑)後漢の祖・劉秀を支えた呉漢の生涯を描く物語。めっちゃ面白く宮城谷さんは外れないわ。下巻に続く。2020/02/13
しーふぉ
26
中国の歴史上の人物は宮城谷作品で知った人が本当に多い。この呉漢という人物も初めて知った。2021/05/27
糜竺(びじく)
25
人を惹きつけ、器が大きい主人公。農民から、だんだん偉くなって大将軍に。面白い。下巻へ続く。2021/01/13
フミ
23
「後漢」建国の戦乱で活躍した、名将と呼ばれる人の話。同作家様の「草原の風(光武帝・劉秀の話)」が面白かったので読んでみました。同作家様の春秋時代を扱った「子産」が「ひたすら国の攻防と派閥争いを描く」感じだったのに比べて「1人の寡黙な少年が、善良な役人や恩師との出会いをきっかけに、大人物として飛翔して行く」という過程が、サクサクとした文章回して進んで、心地が良いです。義侠心に厚く、人望があり、頭の回転も速い…作者様、定番の優等生な主人公ですが、この安心感を楽しみたくて読むのかな…という気もします(笑)2022/10/10
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