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内容説明
史上最悪の抗争といわれる山一抗争での山口組四代目組長暗殺。そして平成とともに誕生した五代目山口組。時あたかもバブル経済。その裏仕事を請け負って跳梁跋扈した金満ヤクザ。しかし、その反動は大きく暴力団対策法が制定され、ヤクザ社会は厳しい時代を迎える。ヤクザにとって平成の時代は天国で始まり、地獄で終わったといえる。この間に起きた、宅見若頭暗殺事件、暴力団排除の強化、そして分裂などを、元顧問弁護士の立場から解き明かす。
目次
序章
第一部 平成前夜 五代目山口組誕生まで
第二部 五代目山口組 平成前期
第三部 六代目山口組 平成後期
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
11
著者は山口組の顧問弁護士をしていたので、どうしても記述はヤクザ寄りになるが、ザックリと流れを知ることはできた。暴力と金をどう扱うかという問題。2024/08/13
しげ
8
溝口敦さんの著書よりも、出来事のあらましや人間関係や構図がわかりやすく、読みやすい気がします。ヤクザの「社会システムから脱落した落伍者の受け皿」としての必要性を提示するかたちでまとめられていたのですが、名だたる幹部の方たちが、どういった経緯でヤクザになることを決めたのか、そこにどのような背景があったのか、詳しく知りたいと感じました。2020/07/13
田中峰和
7
組織の顧問弁護士として、これほど多くの人の死を見てきた人物はいないだろう。三代目の狙撃事件以来、四代目の暗殺と続いた山口組の抗争は平成に入り、一和会の解散と五代目渡辺芳則組長の就任でようやく落ち着いた。95年の阪神淡路大震災では緊急の救援活動で渡辺組長は任侠の人として話題になった。キングメーカーとして渡辺を組長に推した宅見勝若頭の暗殺はその2年後。宅見の渡辺下しが噂されていた矢先、宅見の暗殺に渡辺の関与が疑われ組長の権威は揺らいだ。抗争が相次ぐ中、暴対法の強化で山口組は弱体化。半グレの台頭が著しい。2020/12/10
funkypunkyempty
5
★★★★ 山口組顧問弁護士だっただけあり、人間関係の描写がリアル。地上げなんて言葉随分聞かなくなったが、暴対法施行後のヤクザ社会の衰退ぶりを良しとするほど人間社会は単純じゃない。ただ間違いなく、今ヤクザになったら人間らしい生活は送れない。2021/06/04
mocotaro
2
純粋に面白い。はぐれもの受け皿、としてのヤクザは確かにあると思うが、ヤクザを生まない選択肢はないのか、というのを考えさせられる2021/12/25
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