内容説明
八王子千人同心の家に生まれたが、研ぎ師となった荒金菊之助(あらがねきくのすけ)はある日、常陸(ひたち)屋に押し込むという男と女の話を耳にする。はたして常陸屋の主が殺され、五百両が盗まれた。下手人はその男女なのか、それとも失踪した養子の貞助(さだすけ)なのか……。人情にもろく、お節介な菊之助の直心影流(じきしんかげりゅう)の剣が冴える。人気時代作家・稲葉稔の原点シリーズが、決定版として新たに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
72
元八王子千人同心で直心影流の遣いて荒金菊之助が、江戸は日本橋高砂町の裏店の源助店に住み研ぎ師を営んでいます。その菊之助が、従弟で南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵を助けて、線香問屋「常陸屋」の主殺しを探索します。菊之助が裏店の心情に触れながら捕物で活躍する人情物語です。今回から同じ長屋の瀬戸物屋「備前屋」の次男坊・次郎が捕物に、子供たちに手習い指導を行うお志津が菊之助の想い人として加わります。🌿続く→2021/07/29
kazukitti
5
飛ばして3巻読んだんで戻って2巻。次郎の登場。でも、これ読んだだけだとコイツ死ぬんじゃね?とか思ったり、でも次巻出ないじゃねぇの?など、3巻読んでるのに変なフラグ感じたりしたw 話は何だかなぁな感じw メインの商家主人夫婦傷害殺人事件の解決に次郎共々駆り出されて、実はその商家主人夫婦がクソヤロウでしたってのはともかく、事件に掛けられた賞金目当ての、このオチにするなら何で絡ませたのよく分からん連中が話をグダグダにしてる感じにw もっとやりようあったんじゃ?感w 退屈で投げ出すようなもんじゃないけども。2024/10/11
Suzu
2
研ぎ師シリーズ第2弾。最近越してきた次郎が秀蔵の手先に。若いから先走って危なっかしい。貞助のやったことは確かに犯罪だけど常陸屋夫婦は殺されても仕方ない人間だと思う。天はお照になにも罰を与えないのか?貞助は江戸ではない遠いどこかで生き直してほしい。それにしてもお志津が謎。菊之助はデレデレだが。そして次巻を読む。2021/05/07
犀門
2
No.105★★★★☆第1巻を読んでから時間が経っているので、主人公がどんな人柄だったかも失念していた。いやはや、読んでみるとなかなかに人情的でもあるし、好感が持てる。続いて第3巻へ。2020/09/01
goodchoice
1
第2巻になっても主人公の立ち位置は曖昧だが、話の流れは良くなり、読んでいて楽しくなった。2020/01/24