内容説明
研ぎ師の荒金菊之助は想い人のお志津と夫婦となった。そんなおり、同じ長屋で異変が。父親が行方不明になった家で二人の幼い子供たちが飢えていた。母親は父親を捜しに出たきりだという。そして、その子供たちの姿も消えた。いったい何が起こったのか――。次第に明らかになる事実に菊之助の怒りが頂点に達する。涙溢れる、稲葉稔の原点シリーズ決定版第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犀門
2
No.128★★★★☆あれまっ、お志津さんと夫婦になってるじゃないか。これはめでたし。そして、またまた長屋で起きた問題事に見て見ぬ振りが出来ずに……。2020/10/20
Suzu
1
研ぎ師人情始末シリーズ第5弾。菊之助と同じ長屋に住む夫婦と子供二人の四人家族。ある日父親が居なくなる。探しに行った母親も居なくなる。そして子供たちは何者かに連れ去られる。その裏にあったのはこの家族には何ら関係のない藩内のいざこざ。徳衛や妻のおあきが本当に気の毒。でも子供たちが一番可哀想。真実を知ったらどんなに辛いだろう。それをいつかは伝えなくてはならない役目も辛いだろう。怒りと悲しみの中で唯一良かったのはお志津と菊之助が夫婦になっていたことだな。そして次巻に進む。2022/09/23
goodchoice
1
今回はややつらい内容だった。菊之助とお志津が夫婦になり、今後は少し違った展開を期待したい。2020/09/29
オールド・ボリシェビク
0
研ぎ師シリーズ第5作だが、粗いなあ。筋立て、人物造形、全て粗い。単に和服を着て刀を振り回せば時代小説ってもんじゃなかろうて。2020/07/13