内容説明
守護職拝命により、京に上った会津藩士たちは幕末動乱に立ち向かう。十八日の政変、池田屋騒動、禁門の変と激動の中、太刀で未来を切り開かんとする剣士らの友情と思慕、慟哭を描く歴史長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
52
図書館本。会津藩の剣士服部孝太郎は京の都で、後の新選組、壬生の浪士達と出会い、交誼を深めて行く。そして、京に混乱が巻き起こる中、またも大切な人々を亡くしていくが。★★★★☆2023/09/06
金吾
22
会津から見た京都というのはなかなか新鮮で良かったです。ただ主人公が強すぎるので、途中からはやや流し気味になりました。2023/09/20
二分五厘
22
幕末京都守護職始末第二弾。会津から上洛してきた孝太郎。公用方に採用された真之介、そして同時期に創設された新選組と共に、幕末京都の騒乱の只中で翻弄されていく。浪士隊残留から禁門の変まで。田中新兵衛・芹沢鴨・佐久間象山・久坂玄瑞……孝太郎が出逢い惹かれる人物が、押し並べて非業の死を遂げていく。そして真之介や母、近藤や沖田もその流れにのっていく。真之介がかなりイヤな奴になっていってたのに……果たして復権はあるのか。「徹底的にあがくがいい。あがけばその分だけ、あきらめないその分だけ、絶対に何かが変わる」2015/08/04
春
11
幕末初心者なので、各エピソードなどどれだけ史実に沿ったものか、全くわかりませんが、とりあえず楽しく読了。シリーズ物だったとも皆様のレビューで知りました。2015/06/09
りかん
9
題名と表紙に惹かれて読んだものの、孝太郎と真之介の関係がわからず‥、これシリーズ第二作目だったのですね。これまで会津藩を主軸とした話は読んだことが無かったので、「なるほど会津藩の役人も薩長の動向を睨みながら、朝廷と幕府の板挟みになり、その上礼儀もわきまえない新選組の面倒まで見て、たいへんだったのねぇ」と共感するところも。しかし、表紙絵とはうらはらに新選組の扱いがあまりにも脇役。孝太郎の「筋肉頭」にも若干イライラして、不完全燃焼でした。ごめんなさい…。2012/05/28