内容説明
「美少年シリーズ」第10作目、遂に刊行! 眉美以外、全員行方不明になった美少年探偵団。眉美は彼らを探すため、手始めにメンバーの家族、リーダー双頭院学の兄にして美少年探偵団の創設者である、双頭院踊のもとを訪れる。そこで踊からあるアドバイスを受ける。「美術室へ戻れ」と――。眉美はメンバーを見つけ出せることができるのか? 最後の事件が遂に始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
52
踊さんや麗さんとの対話はなかなかに示唆に富んでいて読み応えがあった。そして、ついに胎教委員会の本来の目的が明かされる。でも眉美の単独行動が長すぎて、ちょっとうんざり。美少年探偵団がチームとして行動するのが好きなので、影編には期待している。またカオスなこの状態をどうまとめるのだろうも興味がそそられる。「わたしだけに、光輝く暗黒星」最初の副題が使われると結構熱くなる。嘘くんは今回、名前だけでてきたけど影編では出番があるかな?それにしてもアニメ化おめでとう。2019/11/22
ゆなほし
43
シリーズ10作目。瞳島眉美以外全員行方不明となってしまった美少年探偵団の最後の事件が始まる―。このシリーズを大好きで追いかけてきた方なら分かると思うが、彼らの事をどれだけ好きで好きでたまらないか、眉美が彼らに美点を見出された1巻からの今度は眉美が彼らを見つけ出さんとするこの展開のエモさを伝える語彙力が来い!自他ともに認めるクズである眉美が、美少年探偵団と出会うべくして出会ったのはこういう事だったのだ。著者はこの最終事件まで見越していたのだとすれば、壮大な伏線回収である。わたしだけに、光り輝く暗黒星。2019/11/27
さばかん
31
またしても主人公まゆの独り舞台。 なんと美少年探偵団が失踪!? 彼らを探し出す過程はまさしく探偵小説そのもののようでしたね。探偵っぽかった。 2019/12/31
あなほりふくろう
24
「美観」の本当の意味。対象を観る、体感することで得られる情動を「美」と覚える、これはもちろん。ならば、対象から「観られる」ことで得られる情動が「美」であることもあるんだ。眉美が少年団の面々を特別なものと思ってのまなざしが、彼らの復活を成し遂げさせた。光明は見えた、反攻を楽しみにしたい。2019/12/01
マッちゃま
22
シリーズ第10弾にして最終話前編って感じでしょうか。トッパチから美観の眉美の毒吐く…いや独白から始まり、前作の潜入捜査を終えて帰還したら、他の美少年探偵団全員が跡形も無く消えていた。様々な手段を使ってメンバーを探し辿り着いた場所とは⁉︎なんてストーリー。いや、次でラストともなると寂しさを感じちゃいますが、もうここまで来ちゃったんだからド派手に暴れれちゃってくださいよ、メンバーの力をフルスロットルで。まあ〜本書は前編なもんで、さあ〜これからってトコで終わりました。お次は次巻の[影編]にイッちゃいましょうか♪2019/12/28