内容説明
この1冊で古事記神話のすべてがわかる!
ベストセラー『口語訳 古事記』の著者が「あらすじ」と「解説」で紹介する、決定版古事記入門書。
イザナギ、イザナミの国生みから、高天の原を混乱に陥れたアマテラスとスサノヲの諍い、国譲りをするオホクニヌシ、初代天皇イハレビコの誕生まで。
日本人なら一度は読んでおきたい日本のはじまりの物語が、わかりやすく、より深く理解できる。
単行本より解説を増補し、この一冊で古事記のストーリーが完全に把握できるように改編。初代天皇からの系図や2020年に編纂1300年を迎える日本書紀との比較も掲載される。
女系天皇、生前退位と、天皇制に注目が集まる令和の時代を生きる日本人にとっての必読書。
※この電子書籍は2012年5月に文藝春秋より刊行の『あらすじで読み解く古事記神話』を改題、大幅に加筆した文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
25
古事記に書かれた主な神話がわかりやすく解説されています。それぞれの神々を覚えるにはまだまだ至らないながら、以前、別の解説書を読んだときよりも、神々の愛と嫉妬の物語をかなり理解し、楽しむことができました。2021/12/14
かふ
24
8つのメインストーリー(出雲神話が重なっているからメインと言えるかどうか?)のあらすじと解説。神話だけだと読んで終わりになってしまうが解説を付けたことによって理屈で考えることが出来た。ただのファンタジーとして読めばいいのだけれどもその神話の古代史の裏付けみたいなものは想像力が惹かれていいく。古事記は北方系の王権神話(垂直的な天と地と地下の世界)と南方系の水平神話(根の国やワタツミのような水平線彼方の世界との繋がり)からなり、制圧神話の日本書紀に対して制圧された側の神話(敗者の神話)も伝えているのが魅力だ。2020/05/23
あまね
22
お嬢さんの三浦しおんさんが三浦先生のことを「コジオタ(古事記オタク)」と仰っているのがよく分かる古事記入門書です。神様の名前をカタカナで表記されているのが新鮮でした。現代語訳の古事記は何冊か読んでいますが、『口語訳 古事記』も読んでみたくなりました。2020/02/16
to boy
21
古代日本史には全く疎いのでどんなものかと知りたくて購入。古事記(神代編)をやさしく読み解いてくれています。日本書紀との比較、海外の神話との類似性など初心者向けに丁寧に書かれていながら、著者の最新の研究結果も織り込まれていて良書かも。それにしても古代の神の名前が覚えられなくて難儀しました。神~神話時代の天皇~実在の天皇のつながりがなんとなく理解できた気がします。2020/01/04
TK39
6
古事記上巻の出雲を中心とした神話を解説した入門書。元々父が出雲の出身で興味があり、手にとる。オホクニヌシの国譲り、出雲大社の創建など出雲神話を筆者の考えを分かりやすく解説。弥生時代?に出雲、新潟、諏訪までつながっていたとはなかなかロマンを感じる。いずれ、同じ筆者の大著である出雲神話論にも挑戦したい。2024/01/08




