内容説明
戦国の世に百年にわたり独立国家を形成した日本史上の事件・加賀一向一揆を小説に取り込む
――北方謙三が数十年来抱えていた構想がついに結実し、血潮たぎる物語が誕生!
著者自ら「わが心の記念碑」と語る歴史巨篇。
本願寺蓮如との邂逅から、守護・富樫政親との交流、風谷党の旗揚げまで……かの地に燃え広がった真宗の炎と、複雑に交錯する武士・門徒の思惑の中で、戦い、信じ、己の道を見出していく、ある地侍の熱き青春を描き切る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
44
面白かったです。風谷小十郎に焦点を当てた歴史小説でした。あまり取り上げられないので興味深かったです。蓮如の言葉をきっかけに動き始めた運命はまさに小十郎の青春と言えるでしょう。下巻も読みます。2022/03/20
眠る山猫屋
44
あまり馴染みのない土地そして時代だが、若者の生き様を描かせたら北方節は健在、ぐいぐい引っ張られていく。北陸の山野に野火のように拡がる一向一揆、京を荒廃させた応仁の乱。政治と宗教が“人の欲”を糧に狂瀾の嵐を巻き起こし続けている世相を背景に、小領主の一族の次期当主・風谷小十郎が頭角を現すまで。小十郎には立場が違う仲間たちがたくさんいるが、次第にそれぞれ別の道へ。清廉に過ぎる小十郎だが、周りの友たちが人間臭くて良い。信じるものや守りたいものは人それぞれ。2021/06/03
大阪魂
34
北方さん、今度は室町時代の加賀を舞台に守護・冨樫政親とかの武士と真宗本願寺派とかの宗教の対決を、加賀南部の地侍の息子・風谷小十郎を主役にして描く戦乱ストーリー!最初に小十郎が教祖・蓮如と出会うとこからスタート、この小十郎、まだ若いのに戦争では冨樫政親の加賀奪取に大貢献するわ、海と山の幸を繋げることで銭儲けするわ、水滸伝の楊令みたいな大活躍!念仏は何の役にも立たへんっていいながらもたまたま何回かあう蓮如の言葉は響いてるって感じ!このあと加賀は一向衆徒の国になるんやけど小十郎これからどーなる?下巻楽しみ!2025/10/07
フミ
20
応仁の乱、直後の加賀一向一揆を題材にした小説です。加賀南部にある「風谷郷」の嫡男の青年、風谷小十郎が、守護・富樫氏の内乱に援軍として参加したことから、戦争の才能を発揮させ、その後の領地運営でも異才を発揮する、サクセスストーリーな展開です。 富樫氏の長、富樫政親は、国の統一に小十郎の力を借りたいと願うのですが、有能な人物の例に漏れず、小十郎は独立自尊の傾向が強く、また、加賀国内では一向一揆の勢力が盛んになって来て…。武士の権威、宗教の権威、2つの勢力がにらみ合う中で、下巻、どういう展開になるのか楽しみです。2025/05/06
Book Lover Mr.Garakuta
17
北方健三節満載。北陸の事は分かりませんが。大坂本願寺派(坊主ね)の事も出てくるので、親近感がわいた。北方健三さんらしい執筆ぶりで、読んでいて楽しかった。2020/06/04
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