内容説明
ホームズのもとに届いた暗号の手紙。解読するも、時同じくして、サセックス州の小村にある館の主が殺害された!事件の背後にはモリアーティ教授の影。捜査に乗り出したホームズは、過去に事件の鍵を見出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
163
ホームズが活躍する第一部と、第一部のある人物の前日譚を描く第二部からなる。英国風の紳士たちの謎解き譚と、ハードボイルドな米国風の荒くれものたちの物語の、対比が面白く飽きさせない。absintheは第二部の方が好きなのだが。作中、一度も登場しないのに、モリアーティの存在感が凄いこと。2022/06/06
ねむ
21
シャーロック・ホームズものをちゃんとした本の形で読んだのは実はこれが初めてだったかもしれない。第一部と第二部では舞台設定も登場人物もかなり異なり、まるで2つの別の話のよう。それが最後に繋がるのがおおー、と素直にびっくりした。ただこの事件、モリアーティが裏にいるとシャーロックが言う割には、実際裏でどう糸を引いていたのかが明言されず、どこがそんなに極悪なのかわからずもやっとしたものは残る。それも含めてミステリーなのかな。いろんな世界観が一度に楽しめ、心地よい驚きがある良作。2023/02/10
めい
14
モリアーティ教授の影がチラつきはじめる。緋色の研究と同じく2部構成で、全く違った趣でとても面白い。むしろ後半の方が読み応えあります。2021/06/30
akiko
7
2部構成で、後半部ではホームズは関係のない話だった。マクマードがどうやってダグラスになったのか?最後に正体がわかった時は、すっかり騙されてました。単に悪人が改心したという話ではなかった!ラストにホームズがきちんと登場しますが、やたらモリアーティの話が語られる。すごいヤツです、怖いヤツですと盛り上げてる(笑)2022/08/18
北白川にゃんこ
7
おのれモリアーティ!悪い奴だぜ森谷帝二!内容としてはだいぶハードボイルド。こっちが描きたかったのかなあコナンくん。2021/10/28