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内容説明
死に至る病とは絶望のことである、と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。絶望とは神を信じられないことを意味した。だが今日、死に至る病の正体は、「親の愛さえも信じられない」こと、つまり「愛着障害」に他ならない――。現代に突如現れた、治療困難な数々の心身の障害の背景にある、共通の原因とは。ベストセラー『愛着障害』の著者が、渾身の思いを込めて、今我々が直面する「生存を支える仕組みそのものの危機」を訴える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっか
31
積んでいた本ですが、仕事場で浮上した「愛着障害」を取り上げた本なので読んでみました。先天的なものと言われていた発達障害や大人の発達障害が、最近は生育環境が原因らしいということに、納得すると共にショックを受けました。自分の子育てや自分や私の親の生育環境を振り返り、思い当たることがありドキドキして読み進めました。最後に解決プロセスが書かれていたことが救いです。今苦しんでいる人がいたら読んでみてください。2021/07/11
活字スキー
26
キルケゴール先生のは最初の1~2割くらい読んだだけで放り出したきりどこに埋まっているやらさっぱり見当もつきませんが、発達障害(ADHD)と似た症状が見られるものの実態は大きく異なる「愛着」の問題について取り組み続けておられる岡田先生の令和一発め。ヒトが幸福を感じるのは、生理的な快感や満足によって脳内でエンドルフィン等が放出される他に、報酬系と呼ばれるドーパミン等によるものと、愛する者とのふれ合いから安らぎを得ることで放出されるオキシトシンによるものの3パターンに集約されるとのこと。 2019/10/01
caramel
24
凄くためになる本なのに、こういう本を読むと向いてないのかと思うほどフラッシュバックなどで苦しんでめちゃくちゃ不安定になってしまう。単にそういう時期なのかもしれないけど。この本も岡田先生の他の作品同様読みやすく、分かりやすかったです。ただ、これを読んで愛着障害治せそう!とまで思えないのが現状です。でまだまだ頑張ります。2022/11/16
紫羊
21
読んでいて苦しくなった。愛や信頼を知らずに育った人の荒涼とした心を癒すには、育ち直しが必要だというのは確かにそうだと思った。でもその必要を理解して自分を律しながら子どもに向き合える親がどれだけいるだろう。暗澹とした気持ちになる。2022/07/26
マイス
19
「愛着障害」という言葉を聞いたことはありますか? 乳幼児期や学齢期に十分な愛情を注がれなかった子どもに発現します。 過度な触れ合いを求めたり、人や自分の痛みに無頓着だったり、過度に反抗したり… いかに愛されるということが大切か。 そして愛に飢えた人たちが、どうして死に向かってしまうのか。 科学的に事例も踏まえて記載されています。 教育関係者の方や、子育てに悩んでいる人はぜひ読んでみてください。 おすすめです! 「その根本的な不幸を、太宰は克服することなく、自分の人生に終止符を打つことになる。」2021/07/29
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