内容説明
魔王が殺された後の世界。
そこには魔王さえも殺しうる修羅達が残った。
一目で相手の殺し方を見出す異世界の剣豪、音すら置き去りにする神速の槍兵、
伝説の武器を三本の腕で同時に扱う鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、
不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者……
ありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達はさらなる強敵を、“本物の勇者”という栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出す。
全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める激闘が今、幕を開ける――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
51
アニメのPVがとても良くてコミックへ、そして原作へ。物語は魔王が謎の勇者に討たれた世界、新たな国家を盤石にすべく、象徴としての勇者を求めるところから。魔王も勇者も正体不明、だが勇者と名乗るに相応しい強者は無数にいる。王国に反旗を翻した小国につく者、王国からの刺客。1巻は国家相剋に捲き込まれた勇者たちの死闘と政争を描く。天使に護られたおじさん・クゼを応援したい。普通女子に憧れたニヒロや、盗賊ダカイも良かったが早々に退場。なかなかにチートな勇者たち、そして彼らが背負うもの。2023/10/18
よっち
31
魔王が死んだ後の世界。魔王さえも殺しうるありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達がさらなる強敵を、本物の勇者という栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出すファンタジー。異世界の剣豪、神速の槍兵、鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者など、修羅たちの背景が綴られて、黄都と新公国を巡る争いの中で彼らが激突して、本物の勇者を決めるという意味でも熱い戦いを繰り広げてゆく先に何が待っているのか、一巻自体が壮大なプロローグといった感じで続巻の展開に期待したいですね。2019/11/21
緋莢
21
「このライトノベルがすごい!2020」で、『七つの魔剣が支配する』の著者・宇野朴人がおススメしていたので、手に取りました。“魔王”が殺された後の世界。そこに、様々な力を持つ“修羅”が現れ、最強の“勇者”を目指します。一目で相手の殺し方を見極める剣士・柳の剣のソウジロウ、三本の前肢で多種多様な伝説の武器を用いる鳥竜(ワイバーン)・星馳せアルス、「もしもあたしが『死ね』って言えば…そんな奴ら、みんな死んじゃうんだから!」天才の域すら超えた魔才の持ち主・世界詞のキア。ここで書いたのは、ほんの一部(続く 2020/03/08
サケ太
19
これは面白い。評判なのも納得。キャラの紹介、集結だけで面白すぎる。そのキャラたちも底の全てを見せているわけではないのが面白い。それぞれのキャラの背景から、舞台設定、戦いに至るまで。かなりドキドキワクワクさせられる。2022/01/20
nishiyan
16
魔王が殺された後の世界。魔王さえも殺しうるありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅たちによる「本物の勇者」を決めるための壮大なバトルファンタジー。その幕開けとなる本巻は登場人物の紹介とともに世界の現状を説明しながらただ最強であることだけでは生き抜けない権謀術数渦巻く世界を示している。興味深かったのは修羅以外の視点があちこちに散りばめられている点。彼らの異常性を理解するのには必要なところだろう。それにしても前半は本編が始まる前からお腹いっぱいになる情報量の多さ。このバトルはどうなるやら。次巻が楽しみです。2020/03/01