内容説明
プロブレマティカ。それは、どの生物群にも分類できない化石のこと。カンブリア紀にいたアノマロカリスは、かつてプロブレマティカの代表例だった。姿が似ているエビとは違う、カブトガニとも違う。不思議な生き物。どこにも属さない、属せない――まるで自分のようだ――小学三年生の凛々子は、そう思っていた。そんな凛々子の心に、やわらかく踏み込んできてくれたのが、隣のクラスにいたしおりだった。「あろ、まろ……? それ、美味しいの?」。以来、しおりだけは自分を否定せず、すべてを受け入れてくれる。しおりは、凛々子にとって唯一頼れる存在だった。だが一方、凛々子は心の底で憂いてもいた。しおりでさえ、いつか自分を疎ましく思うときが来る。自分は他人と馴染めない。自分は何かがズレている。何とかしたいが、どうにもできない……。高校卒業から半年。凛々子はしおりの運転で五箇山に向かった。引き籠もり同然となっていた凛々子だったが、この日だけは特別。しし座流星群の活動極大期にあたるこの日は、宇宙人と交信する絶好のチャンスなのだ――そして、深い森で道に迷った凛々子としおりが、遭遇したものは?
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