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内容説明
文化勲章受章、日本語を慈しみ続けてきた著者が綴ることばの美しさと楽しさに出会える本。わかりやすく読者の胸に迫る文章で、ファンの多い中西進の最新刊。日本語にこめられた日本人の心について綴り、そこから、ことばの本当の意味や美しさを味わえる本です。ことばのこころを聴きたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
3
日本語(言葉)を考えることは楽しい。日本の歴史を理解することになり、日本人とはどんな人間かつくづくと知ることになる。古典の中に素晴らしい言葉があふれているが、それらが書かれた時代では、その言葉たちは、書かれた時には現代であったと思うと、私と同じような心の葛藤が、遠くは平安時代にあった。言葉が持つ意味は、変容を経て根付いていく。変形のない変容などはありえない。必ず社会の移り変わりによって補強され修正されつつ、ゆるぎない根幹を継承し続ける。こころを見つめることば、時間をかけ丁寧に読むことができた。2017/02/10
ルレムラ
1
古典が書かれた当初はみんな「現代」だった。といった内容が書かれていたが、思わずハッとした。人間、今も昔も感じる部分に大差なんてないのだ。 特に印象深かったのは、阿倍仲麻呂の書いた三笠山の月だ。私たちが古典を通じて時空を越えるのと同じように、仲麻呂自身も「あの月はあの時の月だった」と、日本から遠く離れた唐から、三笠山で見た月を重ねている。 仲麻呂の見た月を私は見ていない。でも、彼の見た月を想像はできるし、彼の心情に触れることができる。 言葉は時空を超えてやってきてくれる。2023/07/23
れいまん
1
表題そのものの、美しい日本の言葉の成り立ちを教えてくれる優しさ溢れる本です。 美しい言葉を知ることは、本当に心が満足します! 「青時雨」は、木ノ下を歩くと枝葉の時しずくが滴り落ちてくることとある 一つでも言葉を知ると嬉しい。2022/08/14
Ryoichi Ito
1
ことばに関する蘊蓄満載。2017/01/16
赤トンボ
0
「はじめに」にあった諦めるということばが単に断念してもう降参程度に思っていたが「明らめる」だと気づいた時の衝撃は忘れがたいという。徹底的に吟味しつづけてすっかり明白にする。その結果どこにも不明はない。これが日本人の「あきらめる」であった。という説明が面白かったが、本文は私には難しく読みきれなかった。2017/04/04
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