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内容説明
チェロでしかわかり合えない彼らの物語――
カルミナ・コンクールに向けて練習に励む鉄雄。
一方、郁未のメンタル・トレーナーになることを決めた哲郎。
鉄雄と郁未――それぞれの信じる道を歩み始めた二人だが、
カルミナ・コンに“もう一人の天才”、皆川優も出場することが
発覚。いま、それぞれの思いをのせたコンクールが始まる――!!
チェロを愛した少年と、チェロに愛された少年の物語、待望の5巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
65
再びコンクールで顔を合わせることになった鉄雄と育未。お互いにすごく意識して、好きだという気持ちがありながらも、過去に色々ありすぎて遠回りしてしまう感じ、もどかしい。哲郎、百合子、縁、皆川…それぞれの思いが吐露されつつも、それが伝わったらいいのにと思う人には今はまだ伝わらない、この感じ。いつかは育未が鉄雄の作った曲を一緒に弾くような展開があるといいなとは思うけど、どうなるんだろう。2019/09/27
コットン
64
著者は『さよならソルシエ』(←なかなか面白い)や『式の前日』で有名。音楽ものの中でもマイナーなチェロに焦点を当てている点と各人のチェロへの向き合い方が面白い。ただ、音楽コミックとしての興奮度は少なく人間模様と成長物語として読むのが正解で、途中で終わっているのが残念。2023/06/22
ムーミン2号
23
鉄雄と郁未という二人の関わりは、どうやら周りの他人たちが入り込めないもののようだ。このマンガは、その入り込めない二人の関わりに、いろんな人間が関わろうとして成立しているのかも知れない。鉄雄の兄は郁未のメンタルトレーナーになろうとするが、郁未から猛烈な拒否に遭う(それも理解できる)。もう一人の天才(と本人が思っている)皆川についても郁未は完全無視なのも頷ける。鉄雄の師匠である百合子が肩入れするのも鉄雄と郁未の二人あってのことだろう。そしてまた、大人のいやらしい手が郁未に伸びていくところでこの巻は終わる。2019/09/15
ぐうぐう
18
チェロに魅せられ、チェロの音色によって結ばれた鉄雄と郁未。スタイルは違えど、二人は度々交錯し、重なり合う運命を持つ。「…強さも弱さも優しさも醜さも 全てを併せ持って俺たちは音楽を奏でていく」そして、そこにもう一人の天才現わる。皆川優。そんな彼も、チェロによって救われ、チェロによって自由になることができた一人だ。音楽を愛し、音楽に愛される彼ら。音楽の女神は、時折意地悪な微笑を浮かべ、神童を弄ぶ。が、それもまた、女神の愛し方に他ならない。ならば女神を、愛し返すしかないではないか。2019/09/10
miaou_u
14
みんな、若くして、いろんなものを、いろんな人生を背負っている。それも、着実に、自分の音として昇華する術を、強さを持っている。今巻も、はぁ、、っと息切れしそうだった。某芸能事務所の卑劣さは昨今話題ですが、、お兄ちゃん、、どうか助けてあげてください(。>﹏<。) 2019/09/15