ウィングス・ノヴェル 異人街シネマの料理人（４）

著者名：嬉野君【著】/カズアキ【イラスト】

新書館（2019/08発売）

• ISBN：9784403221231

内容説明

発掘調査の名目で生まれ故郷である中央アジアの小国テジェニスタンに入ったカイ。狙うは大統領アマゾフの命――。カイの目的を知り、修学旅行を抜け出してテジェニスタンまでやってきた桃だがカイの行方は知れず、事業にかこつけてやはりテジェニスタン入りしている冬基の目的もわからない。果たして桃はカイを止め、兄たちを仲直りさせることはできるのか!?　シネマティック・ミステリー完結!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[はつばあば]

もう最高！。桃ちゃんあかんたれかと思っていたら流石剛太郎の孫！ほんとカッコイイ。勿論最初は真礼ちゃんのガードの元で頼りきっているようでしたが・・。冬基とカイの間に割って入り、しかも剛太郎氏から隠し財産までむしり取り、無血クーデターまで起こすんですから。これで高２！。どんな強力な遺伝子を持っているのか・・。冒険は男の子だけのものじゃなく、可愛く儚く見える女の子が主人公だから余計ワクワクしたのかも。その上、月氏が絡んでくるんですもの。あの大統領、クソだわ！。

2023/03/24

[でんか]

完結巻、そしてすべてが明らかになる巻。過去の事件が語られる冒頭から、凄まじい量の情報。登場人物の思惑が交錯し、幕切れに向かって物語が収束していく。その語りの鮮やかさと、引き込まれる面白さには舌を巻くしかない。兄、そんなことのために(本人にとっては違うんだろうけど)カイに手を貸したんかーい、とか、カイさんよー、今回はあまり表に出てこなかったね―とか。主人公の桃が要所要所にすごくかっけーって感じだったですよ。終わっちゃうのが残念な物語ですが、完結まで読めてよかった。またこの方の次の作品を楽しみに待ちます。

2018/08/30

[うさぎや]

完結。桃、まさかそう来るとは……冬基が見出した能力ですべてを制したその手腕、さすが血縁……という感じで大変清々しいラストでした。

2018/09/16

[にゃうぴょん]

広げられた風呂敷が見事に収まり完結しました。桃ちゃんの成長が素晴らしく要所要所できっちり決めてかっこよかったです。これで終わってしまうのが残念です。桃ちゃん真琴さんのコンビとか月氏の二人のお話とか出してくれたら嬉しいなと思います。

2018/09/22

[RINGOoisiiiiiii]

最高だったーー！！決戦の地、テジェンへと集まった3人。大統領暗殺を狙うカイ、それを眺めるためだけに来た冬基。そんな二人に対抗する桃。軍配があがったのは…。こんな面白いことってある？？というくらいにはテンションあがりました。最強兄弟を桃一人でひっくり返そうと暗躍し駆け引きしていく桃に鳥肌。ラストは気持ちよく終わって大満足。日常に戻った会話も良かった…。おじいちゃんも諦めてないのがすごいよ。だからこそまた波乱がありそうだしワクワクする終わり。カイが桃だけに甘くなってるのもまたキュンとしますわー！3兄妹最高！

2022/02/20