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内容説明
東京を覆い尽くした謎の巨大な花のほとりで、ひたすら夫を待ちながらエコライフを送る奥たんの日常は、ほんわかしつつ、意外にきびしい!
●主な登場人物/奥たん(旦那たんには、ももさんとも呼ばれている。お料理が破滅的に好きかつ得意)、Pたん(ミニウサギ。実はこの物語の語り手)
●本巻の特徴/お料理大好き“奥たん”は今日も、東京にお勤めの旦那たんの帰りを待って、はりきって晩ごはんの支度。だけど“あの日”以来、東京は…? 『いいひと。』『最終兵器彼女』の高橋しんが贈る、新感覚SF!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
24
1巻をずいぶん前に読んだきりだったのですが、なんか絵も紙質も前と違うような…。今回もワイルドに食べまくる奥たん。夫はいまだ帰らず…。この作品が出版されたのはずいぶん前だったと記憶していますが、ここで皆さんの感想を読んでいて、たしかに東日本大震災を彷彿とさせるなあ…とぞくぞくしました。2025/04/24
すぱちゃん
10
一巻を読んだのは東日本大震災の時だった。東京に出現した巨大な花。奥たんは花のせいでその東京から帰宅するはずのない旦那さんが帰宅するのを毎日精一杯の手料理をこさえて待っています。「あの日」から残され主婦となった奥たんは、その日その日料理を作る為に食料品を求めて歩き回ります。宮城県在住の私には巨大な花は福島第一原発事故、食料品を求めて歩き回る我々東北民と重ねて読みました。それ以前の漫画なのに。二巻もその延長ですが、ホロッときました。2019/06/04
千歳
6
世界は確実に終わりに近づいていて、それでもひきこもり息子もいるしエロ親父もいるし人妻萌えの学者もいる。花によって日常が突然断ち切られる残酷さを経験した後に、かろうじて維持してきた残された日常すらもゆるやかに変容していくむごさ。奥たんのご飯が美味しそうであるほどそれが際だつ。これから迎える冬の厳しさが予想できるだけに辛い。そんななかでも奥たんの「サービスシーン♡」があるのがむしろほっとします。次巻はまた数年後になるかもしれないけど追い続けます。あとがきの作者の決意を読んで強く思いました。私は町内会長が好きだ2013/04/30
こばこ
6
「絶対にグッドエンドにはなりえない」ということを隠しもせず、しかし明るく(少なくともそう努めて)話を展開していく手腕はものすごい。 しかし確実に「放射能汚染された土地」を念頭に置いた作品を描いてるなぁ、と1巻読んだときは思ってたけれど、まさかその話が日本で、大規模に起こってしまうとは。それでも考えた展開を書き続けるしかない、とのあとがきの言葉は結構重い気がする。2013/04/28
風鈴黒餡
5
東京に(世界各地に?)巨大な花が咲き、動植物が異常成長した世界で、「残され主婦」の可愛い奥たんが今日も旦那の帰りを料理を作って待ってます、なお話。設定だけ見ると震災後のアレコレが連想されるけど、これ3・11の前から連載してたんだっけ。「最終兵器彼女」の時みたいに、ほんわかしつつも世界はヤバイ。世界はヤバいけど料理は美味そう。主婦たちエロ健気そう。梅干おにぎりにヨダレ出そう。さてここに卵が2個ありますハアハア。2013/04/02