内容説明
明琉は高校二年生。幼なじみの香樹、親友の斉と平和な学園生活を送っていた。学校の帰り道、古代の青銅の剣を発見した斉は≪待ちわびた≫という何者かの声を聞く。謎の声に導かれて魔獣が出現し、斉の封じられた記憶がよみがえった。その後、明琉の高校では奇妙な噂が立ち始めた。斉の発見した古墳には卑弥呼の呪いがかかっていて、行方不明者が出ているという。しかも現場近くで明琉らしい人物が目撃されていた。まったく記憶がない明琉だったが、明琉の体には魔獣が入り込んでいたのだ! ※あとがきは収録されていません。
感想・レビュー
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カナン
32
ずっとずっと昔から決まっていた運命なら、それは生まれる前から始まっていた恋だった。やんちゃな明琉、しっかりものの香樹。勉強より部活や遊びが大事な、幼馴染で恋人未満の普通の男の子と女の子、そして二人一緒に親しくなった斉、三人の明日を変えたのは、遥かなる過去の卑弥呼の呪い。神子なんて知らない、黄泉平坂なんて見たくもない、だからさっさと普通の高校生に戻して。願いも虚しくひたすら定めに振り回されるのだけど、明琉の神獣が白銀の長髪で超可愛い。非常事態だけど神獣が出てくるシーンは香樹と一緒にきゃーきゃー云いたい(笑)2020/05/26