内容説明
「この王国は根底から腐っている。それを変えようというのだ」
前世で見たもの全てを記憶から引き出せる才能を活用し、
王太子シャルルとその軍師ワルカスが引き起こした帝国への無謀な遠征――その全滅の窮地を、
史上類をみない電撃戦によって救い出した転生者ハルト。
これで王国に平穏を、そしてぐーたらな生活が戻ってきた……と思っていたのもつかの間、
今度はワルカス失脚で成り上がった軍師ラスタンが、
王国首都で王族を幽閉、農民を扇動してクーデターを起こしてしまう!!
王都の民を憂い、家族を想うルクレティア姫の悲痛の声を聞いたハルトは、
新たに仲間にしたエルフの魔術師シルフィーらとともに再び軍を編成、
ラスタンを打ち倒すべく立ち上がるのだが――!!
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感想・レビュー
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真白優樹
8
帝国の侵攻を退けた矢先、亜人属領で反乱が起き更には王国首都で改革貴族主導による反乱が起きる今巻。―――例えそれが、歴史の歯車を狂わす一手でも、願いの為に。 外憂の次は内患と言わんばかりに国内で次々と問題が起きる今巻。新たな仲間である亜人達と新たな兵器と戦略を用いて反乱軍に粛清の砲火を叩き込む巻であり、あっさりとした格好良さと爽快感が再び駆ける巻であり、ハルトの決断が世界に更なる波乱を呼ぶ引金となる、次へと繋ぐ巻である。内憂の先、牙を研ぐ帝国が立ち上がる時、ハルトの取る策とは。 次巻も須らく期待である。 2019/06/15