マハーバーラタ(下)

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マハーバーラタ(下)

  • ISBN:9784476180114

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内容説明

世界最大の叙事詩が、平易に語り直され、古代インドより甦る。凄惨な戦いの末にパーンドゥ家の兄弟は父祖伝来の領土を回復。王国支配の後は、王冠を譲って質素な樹皮に身を包み、森へと入っていく。激しく燃え盛る憎悪と流血の地獄から、神の国が示される未来へ。

目次

第70章 第七日目
第71章 第八日目
第72章 第九日目
第73章 ビーシュマの死
第74章 カルナとビーシュマ
第75章 ドローナの指揮
第76章 ユディシュティラの生け捕り
第77章 第十二日目
第78章 勇敢なバガダッタ
第79章 アビマンニュ
第80章 アビマンニュの死
第81章 父親の悲嘆
第82章 シンドゥの王
第83章 借りた鎧
第84章 ユディシュティラの不安
第85章 ユディシュティラの甘い希望
第86章 カルナとビーマ
第87章 誓約の尊重
第88章 ソーマダッタの最後
第89章 ジャヤドラタの死
第90章 ドローナ逝く
第91章 カルナの死
第92章 ドゥルヨーダナ
第93章 非難されたパーンドゥ兄弟
第94章 アシュワッターマン
第95章 復讐
第96章 誰が慰められる?
第97章 ユディシュティラの苦悩
第98章 ユディシュティラへの慰め
第99章 嫉妬
第100章 ウタンカ
第101章 一握りの粉
第102章 ユディシュティラの統治
第103章 ドリタラーシュトラ
第104章 三人の捨身
第105章 クリシュナの捨身
第106章 ユディシュティラの最後の試練
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しまっち。

5
クルクシェートラの会戦で生き残ったのはパーンドゥ兄弟はじめごくわずか。クル家のドゥルヨーダナはあくまでも自分の非を認めない悪の側であったが、ただ自分の信念を貫き通すという点からすれば、神もあっぱれと花の雨を降らせる。勝ちを得たユディシュティラの心には真の平安は訪れない。様々にでてくる 「多くの精神的葛藤、道徳的矛盾」はいつの世にも当てはめやすく身近に感じられる。省かれたエピソードも気になるが、全部読もうと思ったら大変そうだな~。とりあえず大筋はよく理解できて読みやすかった。2017/11/09

ばらりん

1
クルクシェートラの戦いの幕が降り、その後の話の巻。ドゥルヨーダナの自分の信念を貫き通そうとする姿勢には、神々も花の雨を降らせる。そして多くの親戚、友、異父兄(カルナ)を失い、ユディシュティラの平穏は訪れない。しかし、最後に天国へ登り憎悪などから解放されて、先立った兄弟と妻との再会を果たす。上中下巻で細かな場所を省き、簡単に綴ったこのマハーバーラタは、とても良作だったと思う。この流れを頭に入れ、次は原典訳を読もうと思う。2018/02/07

Yoshi

0
戦争も終わり、その後の顛末の落としどころがこれまたインド哲学的で面白い。 肉の塊から生まれ、欲にまみれたドゥルヨーダナと王として生まれ正道をいくユディシュティラ、その対極の二人が神に変身した様などは読んでいて陰と陽のようなものを感じる。 人の欲望も誉れ高き法も恨みなどの人間のどす黒い欲望もすべて神の世界においては浄化され無と化し一つのなにかに変貌していく。 ユディシュティラ以下パーンドゥ兄弟が主人公に見えるが、俗物な人間そのものを体現するドゥルヨーダナが真の主人公なのだろう。2023/04/03

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