内容説明
ギャラリー・間では2000年5~7月に、生涯を通じて住宅設計に情熱を注いだ建築家・宮脇壇の、住宅作家としての活動を紹介する展覧会を開催した。同時に、11人の建築家・建築編集者を招き、シンポジウムや連続レクチャー「空間術講座」を開催し、住宅という場所で宮脇檀が考えたことを端緒として、世紀の変わり目の住宅について語っていただいた。本書は、総計18時間におよぶ、建築家たちのセッションの全記録である。それはまた、住宅をめぐるさまざまな問いから始まり、「住宅は建築の主戦場である」という地点へとたどり着く、熱いメッセージでもある。
目次
01 モダンリビングとは何だったのか
02 戦後日本住宅概略史
03 住宅巡礼
04 住むことと家の距離
05 観察と定着
06 住宅について
07 家族から住まいを考える
08 住むかたち
09 住宅の行方