内容説明
読むとお腹が空く時代小説。
大坂から江戸に来て、見世を始めた兄妹。
贔屓になってくれた常連たちの意見を取り入れ、
東西のええとこどりした料理を出す「なには屋」。
この見世を舞台に、様々な事件が……。
各社で、シリーズを持つ著者が描く、
読むとお腹が空く時代小説。!
江戸で上方の味を食べられる廻船料理なには屋は、
大坂の浪花屋という廻船問屋の次男とその妹が
やっている。
当初は東西の味覚の違いに苦労しながらも、
菱垣廻船で運ぶ味噌や醤油などの食材を用い、
常連の八丁堀同心らの助言で、工夫した料理が
評判を呼び、波に乗ってきた。
そして、妹が婿を迎えて、暖簾分けができて、
順調なところに、寿老人のお告げがあったと
大坂から兄妹の母親がやって来ると知らせが……。
好調シリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
34
痛快で爽快❗これは読んでて気持ちがいい2019/10/11
陽ちゃん
5
夢で見た寿老人のお告げを守るために男の格好をして新しくできた千都丸に乗り込んだ浪花屋の大おかみのおまつの活躍がメインの一冊でした。江戸のなにわ屋2件もあんじょういっているし、次平の妻おつると妹のおさやがおめでたで今後が楽しみです。前作の内容を忘れていて、あれっ?吉兵衛が帰ってきてる!?ってなっちゃいましたが。2019/07/27
スカーレット
4
大阪浪花屋の大女将の肝っ玉が太くて~♪初夢に寿老人とはおめでたい事。お江戸でも帰路でも大活躍の大女将でした。2019/09/19
kmzwrs5781
1
大阪商人の肝っ玉の強さよ。女子(オナゴ)の強さよ。寿老人の夢のお告げに導かれて人を救いに江戸にきたおさやど次平の母、おまつの廻船道中やいかに。2024/01/05
goodchoice
1
大女将が新造の千都丸で江戸に行くという変わった筋立てであった。なかなか面白い内容で次巻も楽しみだ。2019/06/15