内容説明
上方の味を江戸に広めたいという大坂の廻船問屋「浪花屋」の主で行方知れずの父の意志を継ぐ、兄妹の次平とおさや、料理人の新吉の三人が切り盛りする料理屋「なには屋」。客が東西の味付けの違いに馴染まず苦戦するが、常連の助言で、軌道にのり始めた。そんな矢先、予想外の話が「なには屋」に舞い込む。悪い噂のある豪商「和泉(いずみ)屋」が、見世を閉め、自分の家の厨(くりや)に入らないかと言うのだ。シリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルル
19
「廻船料理なには屋」シリーズ第二弾。美味しい話には裏がある。商売に慎重さは必須。悪が栄えた試し無しということで成敗成敗。ああ、すっきりした。とんでもない奴らがいたもんだ。人の不幸を喰い物にする奴なんて許せん。おさやはこれで幸せになれるかな。今回も美味しそうな料理が盛りだくさん。良いとこ取りのなには屋の料理には心が躍る。次巻も楽しみ。2018/06/13
雅
11
真っ当な商売を続ける事で、いい人間関係が築けるのでしょう。前へ前へ、そんな話し2018/08/31
スカーレット
4
相変わらず東都屋さんがつけ狙い・・・、今回は火付けですか。。。おさやちゃんの縁談が調いますように~♪2018/09/30
goodchoice
3
なには屋シリーズ第2巻という事で、物語に出てくる料理が美味しそうで思わず食べたい!と思った。おなかのすいた時に読むのは止めた方がいい。2018/05/24
陽ちゃん
2
シリーズ2冊目だったみたいですが、1冊目を読んでいなくても問題はありませんでした。上方の料理が美味しそうに描かれていてたまりません。 それにしても材木問屋が老中の後ろ楯を得て付け火とは、良心はないのかと憤りを覚えます。 そして、おさやの祝言や次平の縁談など次に繋がっていく終わり方ですが、吉兵衛がいつなには屋に現れるのかも気になります。2018/07/05