内容説明
帝国が誇る《八神輝(レーヴァテイン)》の一人・バルトロメウスに与えられた、つかの間の休息。
ヴィルへミーナの誘いでエルフの里を訪れたバルは、郷土料理に舌鼓を打ち、里の戦士《六の花輪(ゼクスグランツ)》との模擬戦では圧勝、エルフの長とも親睦を深めていく。
帝都では、ニエベと二人きりのプライベートを楽しむ一方……地上の支配を目論む『闇の手』組員・アリアが、神話級の【魔界の民】を召喚。帝国に襲い来るが――!?
「罪は消えなくてもつぐなうことはできる。やり直すこともできる」
真の英雄として――ただ、魔を打倒するだけではなく。
バルは魔に穢された者にも手を差し伸べ、その威厳を示す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
22
★★ 今巻も相変わらずその強大すぎる力のせいで帝国最大の危機が訪れたにも関わらずほとんど緊迫感がないまま終わってしまった…厳しいことを言うようだけど作者さんは今作にそこまでモチベーションを持っていないのかな?と邪推してしまうくらい巻を重ねる毎にクオリティが下がっている。今巻に至っては単調な会話文にちょっとした戦闘シーン(戦闘シーンと言えば聞こえはいいものの実際には戦闘の描写はほとんど記されていない)、web版も全く更新せずに前巻から発売当日になってもほとんど宣伝もしない。内容は面白いのにとても残念…2019/05/13
こも 旧柏バカ一代
17
前半は短編集って感じで、オッサンのモテ具合が分かり。 後半は侵略して来た相手の渾身の一撃をアッサリ止めるオッサン。 あの仮面、リミッターだったのか!!w2019/11/01
真白優樹
10
ミーナとエルフの里でデートしたり、ニエべと帝都でデートしたりと日々を過ごす中、敵組織に属する少女が召喚した神話の魔神とぶつかり合う今巻。―――断ち切るだけでなく繋ぎ直す、それこそが英雄の務め。 敵組織との戦いも一休みかと思いきや更なる戦いが起きる今巻。 そんな今巻はバルが日常でも戦場でも更に無双する巻であり、底が知れぬ彼の活躍に安心感を持って読める巻である。神話の底も見える中、他の最強の者達もまた何れその強さの底を曝け出すのだろうか。 守るべき日々の陽だまりはどんな色を出すのか。 次巻も須らく期待である。2019/05/05
梅みかん
9
冒険者バルの時も、地上最強戦神の時も人格が素晴らしく、人たらし。 かなり後半で伝説級の魔界の民が出現して、次の巻から敵として君臨するかと思ったけど、予想以上の戦神の強さで圧勝。2021/05/30
加賀ますず
5
おっさん、人脈で人を救う。今まではバルとしての自分がバルトロメウスとしての自分を縛る場面の描写が多かったが、今巻はバルがどうして平凡な冒険者のふりを続けるのかの理由が読者にも伝えられたエピソード。バルトロメウスとしてミーナの故郷を訪ねるはずがエルフの郷で帝国との協力を取り付けることになってしまう立場の大きさと、バルとして友人の結婚話の為に尽力する人と人との温もりを感じられる距離感の違いの描写が巧い。そして少しずつバルにガチになっていくニエべちゃんかわええ…。2022/11/22