内容説明
なんて年明けだ。仕事始めの朝、出社したら会社が潰れていた。そんな「僕」こと坂井寛生が神社でお賽銭を奮発して頼んだ願いごとのひとつめは「そこそこの新しい仕事が見つかりますように」、そしてもうひとつは「一緒に飯が食える、気楽な仲間が見つかりますように」。願い事を神社で拝んだその晩、夕ごはんの準備をする寛生の前に、人間の言葉を喋る猫が現われて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
77
椹野さん繋がりで。アンソロジーに入ってた猫さん飯友シリーズ。こういう展開だったんですね。ひたすらあったかいファンタジーです。主人公は、私の知ってる椹野作品ではめずらしい内向きで後ろ向きで大人しいキャラ。対して猫さんのしゃべり方としれっとしたところがいい。何も心配せずにサクッと楽しめました。2020/03/04
yukision
71
アンソロジー「猫だまりの日々」で続きが知りたくて図書館で予約,2か月待ってようやく読めた。年始からスタートのストーリーで雰囲気もぴったり。猫に加えおいしそうなご飯の数々,温かな人間関係と癒し度抜群。2020/01/06
真理そら
54
新年早々勤務先が潰れて、呆然としながら近所のジミな神社に初詣した坂井寛生。小銭が1円しかなかったので大奮発して千円札をお賽銭にして二つの願い事をする。一緒にご飯を食べる相手がほしいという願いは速攻で叶えられたのだが…あゝ、こんな飯友がほしいと切望する読者なのである。『最後の晩ごはん』と同様、登場する料理は簡単でしかも美味しそう。第4章で、もしかして2つ目の願い事も叶えられた?キッシュの件も気になるし続編希望!2019/05/10
はつばあば
51
以前読んだはずなのに読んだという証がない。とうとう認知?いやぁまだそこまではと半信半疑で。途中からやっぱり読んでない。読み友さんのレビューからアンソロジーに入ってた猫さん飯友シリーズと判明。沖守さんが上品で穏やかなお婆さんだからこその柔らかさと主人公の控えめさが好印象。猫君は神様の化身かな?。続きが気になる2020/03/09
hirune
51
とっても読みやすいし、いろいろ美味しそうで 料理を作りたくなりますね😋そして内田美奈子先生の絵が!可愛らしい💕人間の若い男性の姿で猫のポーズはちょっとエロいわぁ…(〃ω〃)寂しい一人暮らしの晩御飯を一緒に食べてくれるために猫を人間に化けさせて派遣してくれるって、神さまも気が利いてるなぁ、すごく適任ですよね♪とりあえず 鯖の竜田揚げが食べたいぃ〜☆2019/02/27