内容説明
過去と向き合う父。そして娘が引き合わせる出会い。
トルネラに戻ったベルグリフは
エルフである伝説の冒険者とその姪孫にあたる王女
そして魔王の力をその身に宿す子供たちと出会い、
自身の嫁探しをする娘の親孝行(?)もつゆ知らず
彼らと賑やかで温かな生活を送っていた。
そんな日常の中で、自身の中の燻っていた思いと
向き合うことになり、彼はある決心をする…!!
その頃、アンジェリンは新たに増えた仲間たちと
久々の帰郷を楽しみにしていたが、近隣一帯を統括する大公爵に
公都へと呼びつけられてしまう。
突然のことに憤慨する彼女、だが…。
彼女を待ち受けていたのは運命が巡り合わせた出会いだった!!
巻末書き下ろしに親子の思い出と今が交差する物語
「日々降り積み」を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅みかん
10
新展開。ベルグリフがオルフェンにやってきて、旧友と再会。益々面白くなってきた。 アンジェリンの帰郷が邪魔されたときは、どうなるかと思ったが、この後の展開のためだったと思うと最高に楽しい。2023/10/27
nishiyan
9
エルフの老冒険者グラハムとその姪孫マルグリット、冒険者ダンカン、新たな養い子ミトとの賑やかな生活をおくるベルグリフ。一方のアンジェリンは大公家から叙勲のため、公都へ呼び出されてしまい…という本巻。ベルの過去が明かされるとともに、アンジェの公都でのあれこれが絡む展開は実に面白い。グラハムの勧めでオルフェンを訪れたベルとギルドメンバーの出会いも楽しく、赤鬼の異名が伊達じゃなくなっていくのだから愉快。公都では魔王を巡って黒幕たちが蠢くなど、アンジェを巡っても物語はさらに盛り上がりを見せそう。次巻が楽しみ。2023/11/08
うめいち
5
この辺りから、ベルの旧友再会編へ。とってつけたような言い回しの文章もこなれてきて、俄然面白くなってきました。★★★★。2022/05/02
天麻
4
今巻好きです。ベルさんの過去のお話詳しく知りたい〜。カシムさん面白い人そうだなあ。他の仲間も見つかりますように。2019/03/06
18mf_
3
ベルグリフは、ふとしたきっかけで知り合った仲間のお陰で、自身の過去と向き合い、前に進もうと動き出します。アンジェリンは、世間の思惑に巻き込まれつつも、さすがベルグリフの娘、という言動で道を切り開いていき、最後には思いもよらない出会いに繋がりました。終盤のクライマックスシーンは最高でした…2020/07/01