内容説明
西暦二〇九六年五月、榛有希が司波達也に敗北をしてから約二年の月日が流れた頃。彼女は黒羽文弥直轄の暗殺者として日々依頼される仕事をこなしていた。
そんな中、有希の許に四葉家より“暗殺者見習いの少女”桜崎奈穂が派遣されてくる。自らのコンプレックスを鏡に映したような奈穂の幼気な容貌に辟易しつつも、二人の奇妙な共同生活が始まった。
そして、新たなるターゲットが決まる。
それは『人間主義』を掲げ、司波達也暗殺を目論むとある教団。奈穂は自らの能力を示すため独断専行を試みるが――。
落ちこぼれ? それとも? 独自なフラッシュ・キャストを扱う奈穂の力とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
40
榛有希が司波達也暗殺に失敗してから2年後、新たな暗殺者が放たれる番外編第2弾。お兄様を暗殺しようとして命を落とす新たな犠牲者がここに。お兄様は最強。さすおに要素は控えめで出番も少ないが、その少ない出番でも強烈な存在感を示すとは流石はお兄様。本編とは違ってシリアスなシーンでも割とコミカルに映ったりと、番外編ならではのゆるさ?が魅力的。意外とバトルシーンもよみごたえあるし、結構先が楽しみなシリーズなので本編共々続きを期待したい。2019/02/11
よっち
40
榛有希が司波達也に敗北をしてから約二年の月日が流れた二〇九六年、黒羽文弥直轄の暗殺者として日々依頼される仕事をこなす彼女の元に、暗殺者見習いの少女・桜崎奈穂が派遣されてくる第二弾。普段は家政婦として生活指導をしてくる奈穂との生活と、『人間主義』を掲げ司波達也暗殺を目論むとある教団。達也に対するフォローなんていらないんじゃないかとも思いつつも、自らの持てる力を使って戦う有希と自分のありように自信を持ちたい菜穂の関係だったり、女装させられて複雑な文哉と亜夜子の姉弟関係だったり、これはこれで面白いシリーズです。2019/02/09
むっきゅー
37
今回お兄さま(高2)を暗殺しようとするのは、核融合の実用化を阻止しようとする中堅電力会社とその依頼を受けた「教団」。文弥の部下となって2年たった本作主人公・有希が、今度はお兄さまを守る立場に。しかし100ページ目のセリフがぶっちゃけてて笑った。「あんな大魔王みたいなやつが高校生をやっているのがそもそも間違い」、「あの人に護衛なんか必要ねえよ」。ということで、暗殺者を逆に暗殺しに行く展開に。本作の魅力は、黒羽姉弟や有希、新キャラで桜シリーズの奈穂たちが主役でチートし過ぎず、展開のスピード感もいい。2019/02/10
芳樹
35
【再読】あれから2年、達也の『恒星炉』実験成功に危機感を強めた電力企業集団により、再び達也の暗殺計画が持ち上がる。それを察知した有希のもとに、暗殺者見習いの奈穂が家政婦として送り込まれ、2人の共同生活が始まる。有希と奈穂はそれぞれのやり方で、暗殺を企てた黒幕たちと、それを実行する『人間主義』を掲げた教団と対峙することになるが…。奈穂がコミカルで有希との対比が巧く物語を盛り上げていると思いました。一方、教団に洗脳されてしまうような有希のちょっと”抜けた”ところも愛嬌があって良いですね。次巻も楽しみです。2019/02/15
雅
35
本編に比べるとギャグ要素が多くてサクッと読了。魔王への恐怖で洗脳が解けたのは笑えた2019/03/07




