内容説明
質屋に現れた武家奉公の女。質草代りの金を受け取らず、幼子を残し姿を消した……(「武士の体面」)。常磐津の師匠を人質に、稽古場に立て籠もった浪人。なぜか、刀の目利きを要求するが……(表題作)。刀の目利きと研ぎで評判の下級旗本・関口平九郎。お調子者の質屋の若旦那・卯之吉。冷や飯食いの同心・深尾左門。三人の男たちが、お江戸を騒がす難事件の謎を解きほぐす。書き下ろし時代小説四編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
80
大江戸人情見立て帖「情けのゆくえ」2巻。常磐津に通う関口平九郎、深尾左門、質屋の若旦那卯之吉の三人難事件を解決するがそれぞれに弱みがあり滑稽で面白いですね。2018/12/01
真理そら
18
嗚呼、シリーズ物の2作目から読み始めてしまった。短編集なので、2作目からでも違和感は少なかった(と負け惜しみ)『短夜の罠』が好きかな、深尾左門のうかつさが楽しい。2018/08/07
たま
2
たまたま手に取った本ですが、まさかの作家さんが岐阜県出身。シリーズっぽいので、みかけたらまた読もうかなと思います。2018/09/23