内容説明
刀の目利きと研ぎで生計を助け、腕が立つが出世には無関心の下級旗本・関口平九郎。世間の噂に敏感な、お調子者の質屋の若旦那・万寿屋卯之吉。世間を冷めた眼で見る、はぐれ狼の同心・深尾左門。同じ常磐津の師匠のもとに通う、身分や生い立ち、暮らしも違う三人の男が、それぞれの立場、特技を生かし、江戸の市井で起こる事件を人情味あふれる方法で解決する、書き下ろし連作時代小説四編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
91
大江戸人情見立て帖「濡れ衣の女」それぞれ身分が違う3人出世欲の無い平九郎、はぐれ同心左門、質屋の若旦那面白い組み合わせですね、事件の結末は少し悲しいところもありますが面白く読めます。2018/11/27
nyanya50
3
今年は月に1冊(活字)を買う、という目標を決め、その初月に選んだもの。完全にジャケ買い。 気楽にサラサラ読め、可もなく不可もなし。2019/01/21
陽ちゃん
3
無役の旗本関口平九郎が、常磐津の仲間である質屋の主卯之吉と南町同心の深尾左門と一緒に、事件を解決する連作短編集。なんとなく後味の悪い結末が多い中で、表題作「濡れ衣の女」は明るい結末で救われました。2017/12/17
しんのすけ
2
まずまず楽しめた。軽くストレスなく読めました。2024/11/27
いえのぶ
1
刀の目利きと研ぎで生計を立てる無役の旗本、町奉行所同心、質屋の旦那が主人公。結末が切ない短編集。2017/11/30