内容説明
憲法制定と講和条約――米ソ対立が深まる中、戦後日本の新しい「国のかたち」を巡り、近衛文麿、幣原喜重郎、芦田均、吉田茂、白洲次郎らが、マッカーサー、ホイットニー、ケナン、ダレスらと激しい駆け引きを繰り広げる。世界史と日本史を融合させた視点から、日本と国際社会の「ずれ」の根源に迫る歴史シリーズ第二弾(後編)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛田剛
4
ルトワック爺も言っていたように、「国家」の有り様を決めるのはその周辺の状況であり、「戦争」である。戦後日本は極端に言えば昭和天皇とマッカーサーという2人の怪物の合作であるが、また同時に「大東亜戦争」と「冷戦」の合の子でもある。 2021/08/20
バルジ
4
上巻にも増して「外交感覚」というテーマを強く感じた。 国際政治の奔流の中で、限られた選択肢の中から最善を選び自国の独立を希求する吉田茂の姿には胸を打たれるものがある。 変転する国際情勢の基で運命の如く自由世界へと引き寄せられた日本は幸運としか言いようがない。2018/09/03
HYdaniel
3
1〜3巻まで読み応えのある良書だった。先の大戦からサンフランシスコ講和条約に至る歴史を辿る。その時代の国際政治環境を正確に理解し、その中で日本を捉えることがいかに重要かを思い知らされた。イデオロギー的な反欧米主義から国際秩序に勝算無く挑戦することになった近衛公の不甲斐なさと、敗戦後の米ソ対立を正確に捉えて限られた選択肢の中から自主独立を成し遂げた吉田外交の対比は、あまりにも鮮やかである。日本の再軍備に抵抗し軽武装路線を敷いた吉田が、将来の軍事力強化があり得ることに言及していたのは象徴的であるように思う。2023/03/25
g_eiru
3
サンフランシスコ講和条約に対して日米間でどういうやり取りがあったかが主題 やはり戦後すぐにソ連が勢力を拡大し、中国が共産化した事と、ヴェルサイユ条約の結果ドイツが暴発したことによって日本への圧力が弱まったというのはあるんでしょうね。 しかし占領下という状況にありながらアメリカの言いなりにはならない当時の政治家達のガッツには、読んでいる間ずっと感心し続けていた。2020/01/16
takao
2
ふむ2024/06/12
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