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内容説明
「寒来暑往 秋収冬蔵」冬は突然に訪れる。秋に収穫した農作物を収蔵する季節。紅葉、時雨を経て、雨は雪へと変わり、ストーブや炬燵のある家中で人びとは寒さと向き合ってきた。蕭条[ルビ:しようじよう]たる冬景色のなか、暖を取る工夫の数々が季語に収斂されている。歳末から年が明けて寒に入ると、春を待つ季語が切々と並ぶ――。
ただ一句を得るために生涯を捧げた俳人たちの名句を収め、解説に「作句のポイント」を追加した、改訂第五版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カーミン
37
まだ秋のぬくもりを残した初冬、そして本格的な冬へ。冬にも色々あるけれど、昔の人は寒いなりに生活の中に冬の楽しみを見つけていた。それを共有できるのが歳時記だと思う。「春」から読み始めた歳時記もこれで4冊目。2月の立春まで冬の寒さを楽しもう。2021/12/11
takibi
1
これまで全く句に触れてこなかった初心者未満の感想です。 悪い癖で、俳句の楽しみの端っこを齧ったら、本格的な歳時記が欲しくなってしまった……のを我慢して、まずは文庫版でそろえました。読むだけでも、日本の四季と日本の言葉を味わう楽しみが増します。必要に迫られて走り読みし、その後辞書のように度々開きました。句をひねるにしても、文を書くにしても、折々に手に取ることになりそう。2022/11/23