創元推理文庫<br> 魔術師の夜 上

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創元推理文庫
魔術師の夜 上

  • ISBN:9784488195106

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内容説明

往年の名人もステージに立つ《マンハッタン・マジック・ホリデーズ》。伝説のマジシャン、マックス・キャンドルが遺した“失われたイリュージョン”が今、旧友オリバーによって演じられようとしている。が、TVカメラと観客たちの前で、拘束された彼はクロスボウの矢に射抜かれた! マックスの従弟チャールズのもとに集う老マジシャンたちが胸に秘める第二次大戦下の出来事とは? その一人マラカイを狂気に駆り立てた、彼の妻ルイーザの死の真相は? マロリーを嘲笑うように、新たな罠を仕掛ける殺人鬼。つきまとうルイーザの幻影。いま直面しているのが彼女にとって最大の事件になるとは、マロリーはまだ知らない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

42
パレードの人混みの中で犬の風船を拳銃で撃った疑いをかけられるというマロリーの危機から始まった。そして『氷の天使』や『アマンダの影』で見え隠れしていた魔術師たちが、主要な登場人物として舞台に上がってきた。「誤認誘導(ミスディレクション)」こそ、魔術のキモ。マロリーは、そのからくりを見破って真実にたどりつけるか?本書では、背反しながら捜査に当たる酔いどれ刑事ライカ―は、マロリーにプレゼントされた超高級ツイードのオーバーだ。15年前に歯医者をやっつけてくれたからと言うけれど、『天使の帰郷』の活躍のお礼だらふ、2020/01/17

tom

15
少し前まで連続読みをしていたマロリーさん。ちょっと休憩してから、この本を読み始めた。でも、独特の文体を忘れてしまい、文体に馴染むまでが一苦労。面倒くさい文体が障害になって、頁が進まない。タラタラと読み続けて、4分の3を過ぎたあたりから、ようやく進み始めた。ようやくマロリー節が面白くなり、サラサラと進み進める。文体で難儀しながら、それでも読もうとするミステリとは、実に珍しい。すべては、マロリーの独特のキャラクターのためだけど、今のところ、高齢奇術師が死んだということしか分からない。というところで下巻に。2020/12/01

Hugo Grove

8
いつものスピード感にかけるかな。下巻へ続く。2014/05/23

elf51@禅-NEKOMETAL

7
キャシー・マロリーの魅力だけで読んでいる(*´ω`*) もっぱら,奇術の謎を追ってと言うところだが。奇術の解説をされてもなぁ。このシリーズ,キャシー・マロリーのキャラクターは際立つが,翻弄される友人チャールズの位置付けがぱっとしないし,弱すぎる。下巻へ。相関図 https://note.com/elf51/n/n53f8c41614a52023/03/26

Natsumi

6
駅前2009/12/09

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