内容説明
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!そこで暮らす内、光介は自分の名前を聞いてドキッとする猫達がいることを知り、謎を解くまでは、この島から帰らないことを決める。光介を追ってやてきた真弓も加わり、冒険の日々が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
homkithi
2
記憶を移入する能力を宿す細胞群「スネール」の登場。最終的に、生命の記憶をさかのぼり先カンブリアへと消えていく。「あらゆる透明な幽霊の複合体」という最終頁の引用句のために編まれたかのよう。2009/08/07
てふてふ
1
文太・・・目が開いてると誰だかわかんない(笑)。 「猫も人もみんな あらゆる透明な幽霊の複合体」普通に暮らしてると、人間の、いやもっと狭い自分だけの世界しか見えなくなっていることに気づかされます。私という存在の小ささ、果てしない世界の広がりを感じると、なぜだか逆に自分が肯定されていると思える。「人は皆孤独だ。その一点においてのみ、人は皆孤独ではない」と言ったのは誰だったっけ。 ますむらひろしさんを読んでいるとこの原風景に会いたくて、東北に行かなきゃと思います。来年GLAYで行ける、かなぁ??2013/06/05