内容説明
身を潜めていた修道院を抜け出し、長崎・五島列島に向かった朧(ろう)とアスピラントの教子。島に残る隠れキリシタンの痕跡を巡る旅の中、朧は“殺人者の横貌”を垣間見せる。そして教子は自分が心身ともに朧に囚われてゆくことを確信した――。
『ゲルマニウムの夜』に始まる「王国記」シリーズ第三弾。『汀にて』と『月の光』の二編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
東森久利斗
3
サイケデリックでギラギラした色彩、露骨な性表現やグロテスクな汚物表現、烈しい衝動、純粋な視点から見た不純な世界、生々しく毒々しい写実的な現実世界。得も言われぬ爽快感による心地よいギャップが癖になる。2021/08/05
Thinline
2
人間の奥の奥に潜む本性か本能か?危険な部分を深く掘り下げ描いた作者は尋常ではないと思う。共感できると公言する人は殆どいないでしょう。ディープな作品。2016/05/17
yuuuming
2
ロウ視点の話をもっと読みたいのが正直なところ。2012/12/31
2兵
1
王国記シリーズ、3冊目まで読了。今、もう10冊以上出ているのか。 今作に収録された二つの物語では、本来の主役・朧の不倫相手の女性と、彼の赤ん坊を育てている男がそれぞれ話し手となっている。一つ目のエピソードは、長崎を舞台にした紀行文としても読むことが出来ると思った。両方とも官能的、またヴァイオレンスな描写がたっぷりで、いつもながらグロい…。また、赤ん坊が出てくるのだが、そのせいか、何というか、生命力の強さ?みたいな物も全体的に感じる事が出来た。そろそろまた朧が話し手となっている話を読みたい。2015/12/29
ひつじねこ
1
ますます惰性の感が強くなってきた気がする。読み手を引き込む力は健在だけれど、作品の向かう先を決めかねているのかと疑ってしまう。二人の、と言うより教子の逃避行からは、頑張って何とか王国からの脱出を読み取ることはできる。向かう先が長崎なのは、結局己のバックボーンからは逃れられないことの暗示か。意識するにせよしないにせよ、一度在ったことを無にはできず、忘れようとするほど呪いのように染み付いていく、と。それは赤羽の宇川への企みでも触れられていたような気もする。しかし消化不良の感は拭えない。2014/06/18
-
- 電子書籍
- 政府破綻(新潮新書) 新潮新書
-
- 電子書籍
- リボ払いで愛を貢ぐ ~手取り13万でも…
-
- 電子書籍
- ユニコーンの恋人 分冊版36 少女宣言
-
- 電子書籍
- 「僕は何人殺しましたか?」【分冊版】(…
-
- 電子書籍
- マトリズム【単話版】 第87話




