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内容説明
西暦2190年、七都市の覇権を掌握しようと目論むブエノス・ゾンデ市のエゴン・ラウドルップ執政官はその第一歩として、豊富な資源が眠る南極大陸を統治権下に置くプリンス・ハラルド市に軍事侵攻した。他市を震撼させる最強の部隊“空中装甲師団”を率いて―――。地軸が90度転倒した世界で七都市の興亡を描く珠玉のSF戦記、第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
14
北極海戦線編完結。勝利にわくアクイロニアからタデメッカに移り住むリュウ。なまじ才覚がある分、余計な権力闘争に巻き込まれないための懸命な判断です(タデメッカでもちょっとした助言をするんですが)ポルタ・ニグレ掃滅戦編、開幕!月面都市の「オリンポスシステム」によって、封じられていた空中戦を実現可能とした空中装甲師団。それを率いるブエノス・ゾンデのエゴン・ラウドルップ。迎え撃つはプリンス・ハラルドのカレル・シュタミッツ。性格に難のあるクルガン共々、どういう戦いを見せるのか?原作読みましたが、こちらも面白いです2018/06/04
ノリピー大尉
13
ブエノス・ゾンデ軍が南極大陸に侵攻した。プリンス・ハラルド軍は退却を繰り返し敵を内陸深く引き込もうとするが、その意図は見抜かれて逆に相手の作戦に利用され、プリンス・ハラルド軍は窮地に陥る。しかし、それはブエノス・ゾンデ軍を油断させるための壮大なトリックだった。互いに相手の裏を読み合い、策略と策略が激突する。 「トリックとは常に、敵の期待する形をとって仕掛けるものだ」「ただの沼と底なし沼とでは存在の意味が違う」「おまえはいずれ、自分自身に向けた感涙の海で溺死するだろう」 クルガンの不気味さがいい味出してる 2018/11/24
サケ太
10
支配欲を肥大化させたエゴンが恐ろしい。飛行戦力が使えないはずの世界でのヘリコプターという兵器の有用性。立ち向かうは、不幸な食中毒事故を免れたカレル。そして、参謀長となった、嫌われもののユーリー・クルガン中佐。どこかずれてるカレルと嫌味な言い方が目立つも正直なクルガンとのコンビはなかなか面白い。2018/05/28
新天地
9
アイクロニアとニューキャメロットの戦争が終わり、次なる戦争ブエノスゾンデ対プリンスハラルドへと物語は進む。というわけで原作で最も好きなカレル・シュタミッツとユーリー・クルガンがついに登場!この二人が原作からさらなる肉付けされていて予想を超える素晴らしいものになっている。虫歯を我慢するクルガンが最高。どんな時でも子供のことをのんきに考えているシュタミッツが超最高。一方独裁者のエゴンはその権力を手に入れる過程も、その思考発想も、支持者達の熱狂ぶりも現実感が出ていて恐ろしい。絶妙なバランスの漫画化。2019/10/01
こも 零細企業営業
9
オリンポスシステムによるヘリの撃墜までは行かなかった・・・2019/05/15