内容説明
絶海の孤島で高まる殺意と欲望。秘密の扉を開けてしまった男の孤独な戦い。柴田錬三郎賞受賞作。
老人の転落死、放火事件、そして射殺事件。高州の赴任以来、青國島の平和な暮らしは一変した。捜査を続けるうち、島の“秘密”に近づく高州の行く手を、排他的な島の人間が阻む。村長の井海、島の過去を知るアメリカ人医師オットー、高州に近づく娼婦チナミ……真実を知っているのは誰だ? 島の人間が守ろうとする“秘密”とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
007
15
けっこう人が殺された。小さい島で起こる大きな事件。事件解決に向け一気に読んだ。保安官はもう刑事みたいでしたね。少しでもチナミに心を持ってかれそうになったのはちょっと残念だったが。2014/12/11
タカシ
9
下巻はオットーの殺人から連鎖的に事件が発生し島の謎も判明し…。ストーリーとしては謎も最後の意外性も含めて上手く纏まっていますが何故だか今一つ盛り上がりに欠けたかな。2017/12/14
花
4
上巻よりすらーっと読めた。少しこちゃこちゃしたけど、内容は悪くなかったです。2014/02/24
たかちー
4
裏の顔を持つ人が多かったけど、一番はチナミだったか。最後まで読んでもチナミがどこまで知っていたのか分からない部分もあったけど。犯人周辺の人間関係が込み入っていて若干混乱した。家系図が欲しかった…。途中「会ってはならない人間」について高州が悩んでいたけど、あの人しかいないと思いながら読んでいたらやっぱり思った通りだった。あとは、警察の初動捜査ミスがなければ、ここまでややこしい事件にはならなかったのでは…。2012/03/19
Bootsy?
3
主犯ではなかったが、やはり悪びれもしない『女』が一番怖いってことかな?元捜一刑事・高州保安官と元妻(警察官僚)の今後よりも離婚前のエピソードが気になる。2012/07/04