内容説明
行方知れずとなっていたクラスティは中国サーバーの仙境で退屈を持て余していた。
一方、仙境のふもとの〈天狼洞〉ダンジョンに挑むことになったカナミ一行。
しかし「強すぎる」がゆえにエリアスだけがダンジョン参加が不可能となってしまう。
己に存在価値はないのか?
悩めるエリアスをそそのかす葉蓮仙女の暗躍により、エリアスとクラスティが苛烈に激突する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
27
ながく気を揉んでいたけれど、行方不明だったクラスティさんは、行方不明先でもきっちり人をたらし、がっつり戦っていた、それでこそクラスティさん! PCである自由さに気づいて存分に活かすことができるか、NPCである不自由さを力に変えることができるか、それは発想力といって、こちらの世界でだって使える能力じゃないかな。クラスティやレオナルド、エリアスを見ていると、勇気が出てきます。…状況は一層わからなくなったので、早いとこみんなの知識のすり合わせをしようよぅ、と思ったら次回予告がまた物騒…。首を長くして待ちます。2018/03/18
まりも
25
クラスティとエリアスが、葉蓮仙女の暗躍により激突することになるシリーズ第十一弾。ままれようやく許されたのか。ひっさしぶりの新刊。エリアス、レオナルド、クラスティが、長い間待たされていた読者たちに勇気と元気と活力を与えてくれる、そんな今回。ゲームの設定として創られたNPCと、こうありたいと創ったPC。両者には大きな違いがあるし、制限や限界はあるが、大事なのはその時自分が何をするのか、何をしたいのかということ。それが大事なのかな、とこれを読んで思いました。ミロードもエリアスもレオナルドもみんなカッケェわ。2018/03/21
まるぼろ
24
さて今巻の主役はクラスティ、それにエリアスの二人。中国サーバに飛ばされたクラスティが紆余曲折を経てカナミ達と合流してそれから…という話と、自身の在り方に悩みを抱えていたエリアスが葉蓮仙女に誑かされるも…と言った出来事を経て、シロエとカナミのあの通信に至るまでのお話です。やはり今巻もよかったです。呪いによって記憶の喪失や多数のバッドステータスに晒されながらも何時ものクラスティであり続けた彼のリアルを知る事が出来たのは、クラスティの人となりを見た上でなる程と思わせるものがありました。→2018/06/23
kitten
21
図書館本。どんだけ待たせたよ、もうほとんど話覚えてないよ、のログホラ11巻。クラスティの思考回路が読めて面白かったけど、話自体はわかりにくかったなあ。最終的にクラスティはカナミと別行動になるの?前作の最後の方も駆け足の展開でわかりにくかった。レイネシア姫のシーンだけ、ちょっとほっこりした。評価、星2。12巻は今年の夏発売予定ってなってるけど、どうなってるんだろ?2018/09/01
nono
13
随分お久し振りのシリーズ第11弾。今回は突然失踪したクラスティのお話。彼の物憂げな態度の裏側や、敵対する典災との闘い等盛り沢山。しかしクラちゃんやカナミに話を振ると全く話が進まないと言うか、先が見えない^^こつこつ話を進めるシロエの存在が貴重だなとしみじみ思う。そして求聞や花貂って、そういうこと⁉ともあれ、何かを吹っ切ったクラスティの全力がこの先楽しめそうで良かったです。今回も楽しく読了。2018/07/13