内容説明
ロエ2の手紙が示唆した〈航海種〉という第三の存在、〈典災〉を名乗るモンスターによる〈大地人〉への危害など、クラスティを欠いた円卓会議は紛糾していた。元の世界への帰還か、大地人の救命か? シロエは己に問い続けながらも、次の一手となる「月」への交信方法を探るべく、大規模戦闘シブヤダンジョンへ挑む!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
37
シリーズ第十弾は月との交信方法を探る為にシブヤの大規模戦闘ダンジョンへ挑む話。内容としてはアニメ第二期と一緒。ただこちらの方は各登場人物の心理描写を丁寧に書き上げているので、読みごたえは十分ありました。大規模戦闘だけじゃなくアイザックやカラシンの活躍も見れたりと結構盛りだくさんだったので良かったですね。典災という新たな敵の存在、冒険者が存在することによって起きた大地人同士の争い等々、ここから大きな盛り上がりを見せてくれそうなので今後が楽しみ。次巻はクラスティ編という事なので、期待して待ってます。2015/10/02
瀧ながれ
34
実年齢がどうであれ職業がなんであれ、こんなゲームを本気で楽しんでいたのだから、精神は少年少女の人たちだろう。それが≪大災害≫によって、意識を一段変えなくてはいけなくなった。腹を据えて我を保ち、しかし視野は広くもって柔軟に。「もとの地球に戻る」という選択肢も見えながら考える未来。キャラクターは多いけど、それぞれの思いが丁寧に描かれていて嬉しい。アイザックくんの根っこがみえて見直しました。…という感慨もぶっ飛ぶラストシーン。クラスティさんどーなってんのー?「死にかけクラくん」てなにー?答えてカナミさーん!2017/05/16
Yobata
27
大災害が起きて1年、東西の大地人国家の戦争が危惧される中、ロエ2から語られた第三の存在,新たなる典災なるモンスターの出現,クラスティというリーダーがいない円卓会議は山場を迎え、元の世界への帰還を前にシロエは選択を迫られる…。シブヤレイド,月交信回。土地問題を供贄の黄金で解決するも、問題は山積みそれに追われる中で元の世界に帰還できるかもしれない道が見え,全てを投げ出し帰還を選ぶか否かを迫られる…。確かにシロエにはいつも山ほど問題が降りかかり,それもエルダーテイルの根本を担う問題で責任が重くのしかかるも、→2015/09/29
まるぼろ
24
今巻はシロエが色々と決心を固めるお話です。ロエ2からの手紙を読みエルダーテイルについての新情報を得たシロエだったが、現状でも問題は山積みで身動きが取れずにいたが事態はそんなシロエを待ってくれず…と言うお話。実際どの問題も深刻なものばかりでクラスティと言う能動的なリーダーを一時失っている円卓会議では手に余る状態でしたが、それでもお互いを確認し合い決断していくシロエ達の姿は良かったなと思いました。そしてラストにそのクラスティさんを引き連れてまたもやカナミさんが…w この先も楽しくなりそうで次巻も期待です。2016/01/10
ダージリン
23
アニメではさらっと流してたけど、こうやって小説で読むとそれぞれの内面がじっくり書かれているので、胸の内の熱さが伝わって来ます!シロエの苦悩と、吹っ切った後のカタルシス(笑)。さらにカナミから、その上を示されて・・・これからも大変だけど、どう越えて行くのか楽しみです♪ 2015/10/24