内容説明
20年間せっせと山で薬草採取だけに励んできたおっさん冒険者ケインは
“薬草狩り”と揶揄されながらも、地味で穏やかな暮らしに満足していた。
ある日のこと。日課の薬草狩りをしていたケインは、
偶然にも超レアアイテム「蘇生の実」を手に入れる。
だが、無欲なケインは、売れば城が建つほど高価な「蘇生の実」を、
仲間を救うために奔走していた少女に僅かな銀貨で譲ってしまった。
「……この銀貨でキンキンに冷えたビールが飲める。今日は最高の一日だな」
そう呟くケインの元に、翌日突如Sランクのパーティーからの加入依頼が舞い込んだ。
「蘇生の実」を譲った少女は、剣姫と呼ばれる最強冒険者アナストレアだったのだ!!
それからというもの、偶然死にかけの魔獣を倒したり、遙か年下の聖女に告白されたりと、
善良だけが取り柄のケインの地味な生活は彼女との出会いから一変していくことになり――!?
普通の“おっさん”ケインが普段通りただ善行するだけで、周りも本人もひたすら幸せになる、
バトルありコメディあり美少女ありの、おっさん系【究極】癒やしファンタジー!! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
10
★★☆☆☆ 薬草採りばかりやるぱっとしない35歳の冒険者ケインはある日一財産築ける蘇生の実を手に入れるも、それを困ってる女の子にあげてしまう、そこから彼の幸運が始まるのだった、なろうほのぼのファンタジー。うーん、コンセプトにノイズを生じさせる要素があるのがなーという感想。文章があれなのは置いといて、雰囲気や文体からおとぎ話調と勘違いギャグが合体したようなストーリー。あとがきにもあるようにほのぼのファンタジーらしいんですが、ヒロインがちょっと頭おかしい感じで何かぶれてるなーと。あと純粋に話が面白くないです。2021/03/21
うめいち
4
Kindle Unlimited。ジェノサイド・リアリティーが面白かったので、同じ作者の作品に手を出してみました。ジェノサイドとは真逆の、茫洋とした善人のおっさんが、よくわからないままに勘違いされ、祭り上げられていくのだけど、どうにも引き込まれず、モヤモヤします。ヒロインたちがあまりに残念仕様なのもありますが、チグハグ感があっていまひとつ。個人的には、ジェノサイドの辛口のストレートさが好ましいです。★★。2022/02/05
肥前文俊
4
風来山さんの書籍化作品。コメディタッチだが、極端な不快な描写をなくしたほのぼの善人ファンタジー。文体が軽くてサクサクと読めたし、作者の狙い通りといった感じ。本来のメインヒロインがヒロインしてないな?次で見せ場があるのか。次巻もぜひ読もうと思える。2021/12/01
はしなぎ
2
全てに対して優しいストーリー展開をしており、物語的な山場も無きに等しい雰囲気がある。読みやすさがすごい。寓話か童話か、ううむ、悩ましい。でも萌えが存在していたのでもはや何も関係ない!楽しませていただきました!2024/03/31
菊地
2
スローライフ系かと思ったらコメディだった。2018/07/24