祥伝社文庫<br> 冬の風鈴 日暮し同心始末帖

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祥伝社文庫
冬の風鈴 日暮し同心始末帖

  • 著者名:辻堂魁
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 祥伝社(2018/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396342333

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内容説明

“成り変わり”のホトケの裏に隠された、ささやかな幸せとは? 佃島の海に男の骸(むくろ)があがった。役人が正視できないほどの撲殺であった。ホトケは石川島の人足寄場を出たばかりの無宿人と見られたが、別人の成り変わりと判明。探索の結果、3年前に起きた未解決の妙な押しこみ事件が浮上し、ひとりの風鈴を愛する妾との関わりが疑われた――やがて、すべての真実が明るみに出たとき、北町奉行所平同心・日暮龍平の豪剣が唸りをあげた! 「風の市兵衛」の著者が贈る痛快時代シリーズ「日暮し同心始末帖」、絶好調第3弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベルるるる

20
生きていくだけでも過酷。そんな人生を歩んでいる薄幸な二人。それでも、龍平は立ち会わねばならない。読みながら悲しくなるけど、それでも読後感はいい。このシリーズはいい、とってもいい。 2019/01/10

はかり

11
今回はなかなか筋が見えなくていらいらしたが、やはり辻堂の筆は凄い。最後には士の矜持と女の意地が見事に表現された。風景と微妙な心理を描くのが得意な作家ということを再認識した。2017/10/13

蕭白

9
このシリーズはミステリっぽいところもあるので好きです。また、普段は周囲から下に視られている主人公が、いざという時に頼りになるところも個人的には好きです。2021/04/06

ニッキー

5
市兵衞や萬に無いものが、このシリーズにはある。それは、妻と子供達だ。 悲しい物語に、温かさを与えているのは家族だ。2021/03/15

kazukitti

4
相変わらずクソヤロウの描き方が巧いw テンプレキャラではあるんだけど、描き方がいいのかな。故にストレスはたまるんだけど解放感もある、はずなんだけど、今回はクソヤロウを叩っ斬るのは主人公でないったあたりがヒネリが利いて、且つラストの悲しい爽やかさに通じてるって感じかなのな。最下層の武士の哀切感とそれ故の憎悪ではあるんだけど、ぶち撒けるはけ口が吐き出しようもなくも歪んでしまった事件というか。それに対するようにヒロインと共にいる姿がタイトルとして、季節外れの風鈴に象徴されているのがいい感じ。2020/05/28

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