内容説明
大名とは言うまでもなく、一万石以上の禄高がある者。ならば、遠州多々良に一万石のみを領する田河家藩主・意周はその最下級ということになる。その現実たるや、江戸城内では肩身が狭く、茶坊主にも悪さをされる始末であった。だが嘆くよりも、藩士と領民のため、幕閣内で出世してみせる──そんな野望を抱いて、今日も藩政に取り組んでいた。遠州灘に面した国表は、時折、異国船が姿を見せていた。その偉容に圧倒された意周は、無謀にも黒船と接触しようとする。そしてついにその日が……。ところがすぐさま、筆頭老中の使者が来た。国禁を犯したことを咎められ、取り潰しに遭うのか!? しかし、意周が耳にしたのは、信じ難い意外な言葉であった!大名の喜びと苦悩を描く、好評第二弾!!
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