内容説明
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!
織田信長に丹後を支配するように命じられた智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で一色五郎と戦う。
味方にも秘策を明かさぬ一色五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。
戦国時代最後の怪物が覚醒する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
133
信長の落胤との口伝もある長岡忠興。やはり”…似てやがる”のか。「直情激なるが故の涙の訴願とまさかの翻意」は共に本意だったのだろう。敵方・一色五郎もまた、「登城途中で謀略に気づけど見事な作戦と認め殉ずる」戦国の武の流儀に徹した稀代の名将だったのだろう。優に百書を超える古今の主要参考文献は圧巻。 戦国期に数多残された一戦史に過ぎぬ「悲劇の謀殺譚」を、血沸き勇躍する魅力に溢れる登場人物らの精緻なる活写で一気呵成に読ませ切る傑作! 史実として時を超えた不朽の価値観と、「討たれども負けぬ」真なる生き様に胸打たれる。2025/11/29
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
94
(2025-197)【図書館本-131】後半は織田信長亡き後の一色氏の興亡。光秀と秀吉が天下の覇権を争って行われた山崎の戦いの一方で、繰り広げられる一色五郎と長岡忠興の丹後国を巡る争い。この一色五郎(義定)という人物は一次資料には名前がなく、架空の人物かもしれないと言われる武将だとそうだが、その分、自由に人物像を描くことができたのではないだろうか?和田さん、12年ぶりの新作であるが、一色五郎という型破りの武将の生涯を見事なエンタテインメントとして描いている。面白かったです。★★★★2025/12/29
pohcho
79
題名が題名だけに「滅びるんだろうな・・」と思いつつ読み進めていたら、あまりに戦国らしからぬ展開になってびっくり。驚きの提案を受け入れた五郎。そんなにあっさりといいの?と思ったけど、それで終わるはずもなく。その後はいかにも戦国らしい修羅場だった。五郎はきっと、その器の大きさゆえにこうならざるをえなかったんだろう。最期の言葉(似てやがる)には涙が出た。五郎、忠興、伊也。違う時代に生きていれば、幸せになれる道もあったのかな。切ないね(ちなみに稲富伊賀は最後までいい味だしてた)2026/01/19
楽
79
細川忠興の周辺には細川(長岡)幽斎の妻で忠興の母である麝香、忠興の妻で明智光秀の娘である玉(ガラシャ)、忠興の妹である伊也など実名のわかる女性が多くいるのだが、和田竜の描く女性もうまい。それにしても一色五郎の器の大きさに比べて細川忠興の狭量よと思わずにはいられないのだが(偏執的な逸話は多い)、紆余曲折を経て信長の下で二人は轡を並べることになる。そこに本能寺の変が起こり、そして…。新聞連載だといつまで話が続くのか、最後はどうなるのか。特に最終盤は緊張感が最高潮に達し、さすがは和田竜と思わずにはいられない。2025/11/08
はにこ
77
名前も知らなかった一色五郎に魅了された。時代がこの時でなければ、五郎と忠興は良き義兄弟になれたのだろうか。沢山の取材似よってこの物語がただのフィクションではない気がした。伊賀がこの後に活躍するのが興味深い。伊也は政治の材料となっていたけど、彼女の心はどうだったのだろう。心に残る物語だった。2026/01/31
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