内容説明
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!
「二〇一九年七月、取材を本格化。『村上海賊の娘』以降、遊んでいたわけではありません。この小説を書いていました。
この丹後一色氏最後の男の物語を。」 和田竜
「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ--。」
織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(いっしき・よしかず)の嫡男・五郎(ごろう)と言った。
十七歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
214
12年ぶりの和田 竜です。未知の一色 五郎(戦国時代の傑物)の物語、上巻は一気読みです。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://www.shogakukan.co.jp/pr/isshiki/2025/12/24
岡本
137
Kindle。「のぼうの城」著者の新作。一色家といえば四職に数えられる名家という事と最近では斎藤義龍が名乗っているという事くらいしか知らなかったが、この様な武者が居たとは。結末を知っているだけに、下巻でどの様に長岡家が一色家を滅ぼすのか気になる所。昨年田辺城に行く前に読んでおきたかった一作。2026/03/23
hiace9000
126
忠義で象る江戸時代小説。一方、残酷でありつつも奔放で破天荒な武士の生き様を描く戦国時代小説。この時代を独自の視点で描くにかけては一級の和田竜新作、主役は歴史通も刮目の一色五郎と長岡忠興・W主演とも呼べるその二人。精緻で丹念な史実の洗い出しで人物の「真」の輪郭を炙り出しながら、ある意味天賦の才をもった宿敵・一色五郎を憎悪と羨望で睨み続けた長岡忠興ら戦人らの内面の「実」に迫っていく。やがて訪れる終末は万人の知るところ…、なのに何故これほどに面白いのか。読むほどに読み手の人物観が変じ、人惚れさせ、いざ下巻へ!2025/11/27
はにこ
103
細川忠興のことさえ詳細に知らないので一色五郎ももちろん知らなかった。そんな一色五郎だが、和田先生の筆の力にどんどん惹き込まれていく。天橋立辺りでこんな歴史があったことを初めて知る。彼の振る舞いの本意はまだ分からない。これからどうなっていくのかワクワクする。歴史的大事件が起こり、下巻へ。2026/01/28
楽
101
25年11月。新聞連載を毎日楽しみしており、オザワミカさんの挿絵も小説のイメージに合っていて好きだった(その後の西加奈子『きずもの』は合わない)。学生の頃、本能寺の変直前の織田家の勢力図を見ていると丹後の一部が入っておらず不思議に感じたのを思い出す。光栄(当時)の「信長の野望」シリーズでは丹後の一色家は弱かった(稲富一族の砲術はシリーズによっては凄まじい強さを発揮したが)。本書でも頻出する細川家の家史『綿考輯録』には研究者が容易にアクセスできるようにしてほしいと常々思っている(活字化されているとはいえ)2025/11/08




