内容説明
「君に会いたいんだよ、アン」7年ぶりのサディからの電話に、アンの鼓動が一瞬止まった。理由も告げずに突然姿をくらましておいて、今さらどういうつもり?いまや彼はイギリスを代表する一流の劇作家としてもてはやされ、彼と美女のスクープが紙上を賑わすこともめずらしくない。サディの真意を知りたくなったアンは彼を訪ねるが、本心を聞き出せないまま、サディの誘惑の罠に再び落ちてしまう。やがて妊娠に気づいたアンは、彼と一緒に喜びを分かち合った。だがなぜか彼はまたしても一方的に彼女を置いて姿を消したのだった!そのときアンは初めて知る──彼が隠し続けてきた重大な秘密を。■ヒーローが長年隠し続けてきた重大な“秘密”がファンの間で物議をかもした、人気作家エマ・ダーシーの1993年刊行の衝撃作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
矢田ふみえ
2
ヒーローの自己満足的な秘密主義には、怒れてくる。2018/07/03
akiyuki_1717
2
この作品再販の度に意図せず読んでるんだけど、何度読んでも無理。ヒーローは身勝手だけど、ヒロインも不倫してるとは知らないとは言え、結婚の意志は全くないし、それを理解して愛人になったのに、勝手に計画妊娠する時点で、子供をそんな風に作って欲しくない。その上妊娠を喜ぶヒーローが出産後すぐのヒロインに、一人になる時間が欲しいって、バカじゃないの?それは七年後にヒロインに会いに行く前に、妻への思いや自分の責任、贖罪を自分の中で理解しておくべき。妻の死を宣告されて10キロ痩せるなら、同棲する恋人を作るべきじゃない。2017/01/26
ととめ
0
ヒーローが人間としてアウト。そして、それを許しちゃう人達もどうかと思う。ヒーローの秘密が明かされてからは特に、読むのキツかった。2016/04/16